【◇】群 青 エ ー ス . 5

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倉持「起きろっつってんだろこの野郎！！」






次の瞬間

べチンッと乾いた音がした。

倉持が思いっきり栄純の尻を叩いたのだ。





栄純「いっ……！？」







だがまた寝た。

どんだけ寝る気だ…。

これ以上育たれたら困る、そこそこ身長大きいし。








倉持「ったく、今日に限って起きねぇなこの馬鹿」







倉持は呆れた。

いつも自分で起きてるのに全く起きない。

ついに






倉持「雛瀬、あと頼んだわ」


A「えぇ！？私に押し付けるんですかこのわんこを！！」


倉持「飼い主お前だしな、あと食堂に引っ張ってこいよ」


A「そんなぁ…」









Aに押し付けた。


むしろAが起こしたらすぐ起きるだろうと思ったのだ。

あとすぐ目が覚めると。









A「マジで行っちゃったよ倉持先輩」









本気で行ってしまった。

なんでこうなったの。

本気でAは困った。

いっそのこと春市か金丸あたりを連れてこようと思ったが…やめておこう。









A「あ、そうだ」









相変わらず栄純はタオルケットにくるまって起きる気配がないので今のうちに前から気になってたことをする。


それは─









A「普段野球バカでも男子高校生は男子高校生…それ系の本の1冊や2冊はあるはず…！」








そういう系の本がそこら辺にないか探ること。

さすがに先輩達のは探る気にはなれなかったので栄純が持ってるかどうか探ることにした。









A「さぁ…姿を現せ、それ系の本！」









栄純の机の引き出しを見たが…そんなに面白いものは入ってなかった。

失敗。


となると…どこだ。


とりあえず色々探しまくった。









A「わ……！これは……！！」









数分後ついに見つかった。

それも結構…ヤバめの本。








A「うっわ…露出すご…よくこんなの買えるよね男子って」






やっぱ男子高校生だ。

もうそれはそれはお色気がやばいお姉さん方が…。








A「まさか栄純もこれを読んで…えぇ…こんな巨乳が好みなの…バレーボールかよ…」








何故か分からないけど栄純もこれを読んだと思うと落ち込んだしガッカリした。


誰のか分からないけどこんなとこに置いてたのだから共用してたのかも。








A(いや…私だって…そこそこ大きい…かもしれないし)

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