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A「ど、どうして…」








不登校になり

体重がめちゃくちゃ減って

もはや今何月?とか思ってた頃

なぜか私の部屋には









栄純「迎えに来た」



A「いや、待って分からない」









なぜか、栄純がいた。

なんか色々事情説明がぶっ飛ばされてる。









A「どこに連れてくの」




栄純「俺ん家」




A「あ…はい…」









つまり、長野の方に来いと。

確かにこっちでの生活イマイチだって言ったけど

別に栄純のお家にお世話になりたいなんて一言も言ってないのに。









栄純「今お前のお婆さんと話してんだよ」



A「栄純のお母さんが?」



栄純「おう」









なるほど…。

あのババアのことだからすぐ連れてっても構わないなんていうんだろうな。









A「私……行かない」



栄純「なんで!?」








いや、こっちがなんでって言いたいよ。

迷惑かけられない。

こっちでの生活は嫌だけど…それなりにやっていける。

高校に入学するまで耐えれば…。









A「迷惑かけるし…それに…」







それに…

なんなんだろう。

何がしたい?








栄純「Aは、どうしたいんだよ」








いきなり突撃訪問してきた栄純が

肩を掴んでじっと見てきた。

その顔がなんだか母に似ていた。

真っ直ぐで、強い目をした母の目に。









A「どうしたいって…」


栄純「それ、本当にAの決めたことか?」









鋭い。

つまり本当のことを言えと。

本当のことって…。









栄純「迷惑だとか、そんなこと一切思ってねぇよ」








急に来られたけど


でも選択を出すのは急じゃない。


あの時断ってから後悔してた自分もいた。









A「本当に…?」



栄純「むしろ俺の方が迷惑かける!」



A「たしかに…」









馬鹿なのか、鋭いのか

よくわからない。









A「でも…やっぱり…」









また自分に嘘つくの?


また逃げるの?


自分の正直な気持ちから逃げるの?









栄純「Aさ」



A「?」




栄純「正直に言えよ?」



A「うん」








肩から手を離して


なぜか廊下の方を警戒したあと


小声で彼はこう言った。









栄純「あの人たち、嫌い?」









あの人たち、つまり


今一緒に暮らしてる祖父たちが


嫌いかって。

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設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也 , 沢村栄純   
作品ジャンル:アニメ
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ちあき(プロフ) - ダイヤ様さん» 個人的に1年トリオが好きなので絡ませてます!これからもガンガン更新していきますね! (2020年2月18日 0時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
ダイヤ様 - ちあきさん» 243の話、かなり笑いました!!沢村の優しさと気遣いがいい…!1年トリオの反応も可愛い。更新を楽しみにしてます!! (2020年2月17日 23時) (レス) id: f3c6ebb892 (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - すずさん» ありがとうございます!!嬉しいです…! (2020年2月16日 12時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 鳴くんの優しさにキュンキュンしました。素敵な作品ありがとうございます。これからも更新楽しみにしてます! (2020年2月16日 9時) (レス) id: ea774d1f7c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちあき | 作成日時:2020年2月13日 0時

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