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A「あの時…無理やりにでも連れてってくれなかったら私きっと二度と笑えなかった」
A「二度と野球しなかったし、関わることもなかった」
周りを巻き込んで
振り回してくけれど
それがAにとってどれほど救われることだったのだろうか。
A「ありがとう」
自分が何をしたかなんてわかんなくたっていい
A自身がわかっているから。
傍にいてくれるだけでよかった。
A「あの時一緒にいてくれてありがとう、栄純」
甲子園に連れていくって言っていつも前向きに頑張ってる姿を見てると
自分も前を向いて自然と自分も頑張らなきゃって思えてくるんだ。
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中学2年の夏
Aと鳴がバッテリーを組む最後の試合の日
Aの母は来ることはなかった。
再び会ったのは…
A「母さん…？」
事故にあって
ボロボロの姿に変わり果てた時だった。
A(何が…どうなって、こうなってるの？)
その日は
ウンザリするくらい暑い夏でもっと言えば
勝利に喜び、抱き合った夏だった。
そして死に悲しみ、涙を流した夏だった。
─東京都○○で乗用車とトラックなどその他4台の自動車を巻き込む大きな事故が発生しました
─乗用車に乗っていた30代の女性は頭や体を強く打ち死亡が確認されたそうです
栄光の夏。
最後の夏。
悲しみの夏。
頭が真っ白になるには充分すぎる1日で。
A「どうして…来てくれるって、言ったじゃん…」
急いで病院に駆けつけたAは
母親が眠るベッドの上で
泥だらけのユニフォームのまま泣き崩れ
今までで1番涙を流し、悲しみに暮れた。
母親が事故に巻き込まれた道路は
丁度
Aが試合をしていた場所から近い道で
遺された荷物には差し入れする予定だったAの大好きな菓子が入っていた。
「全く、迷惑なものだよ」
「知らない男と結婚するとか馬鹿げたこと言って、子供まで産んで」
中学2年生、そして母親を失った子供の後ろで
親族がヒソヒソと言ってるのが嫌でも耳に届いた。
顔も知らない、親族に。
Aが笑わなくなるのも無理はなかったのかもしれない。
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ちあき(プロフ) - ダイヤ様さん» 個人的に1年トリオが好きなので絡ませてます！これからもガンガン更新していきますね！ (2020年2月18日 0時) (
レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
ダイヤ様 - ちあきさん» 243の話、かなり笑いました！！沢村の優しさと気遣いがいい…！1年トリオの反応も可愛い。更新を楽しみにしてます！！ (2020年2月17日 23時) (レス) id: f3c6ebb892 (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - すずさん» ありがとうございます！！嬉しいです…！ (2020年2月16日 12時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 鳴くんの優しさにキュンキュンしました。素敵な作品ありがとうございます。これからも更新楽しみにしてます! (2020年2月16日 9時) (レス) id: ea774d1f7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちあき | 作成日時：2020年2月13日 0時
