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A(かわいい…)





脱ぎ捨てたスパイクの上に足を置き

猫を顔のギリギリまで近づける。

本当にかわいい。








「ニャー?」




A「ニャニャ?」









首を傾げて鳴く猫の真似をしてみる。

誰もいないし。

猫も犬も好きだ。

かわいくてしかたない。








A(家族いないのかな、いるのかな)







連れて帰りたい。


でも…連れてったら可哀想だ。


あんな家に連れてくなら自由に生きる方がいいだろう。









A「ニャニャ…ニャー?」








猫の真似をしていた時だ。


運が悪かった。


まさかいるなんて思ってなかった。









ドサッと何かが地面の上につく音がした。

確実に。

聞き逃すわけがない。









A「!?」








猫を顔の前に近づけたまま

音の聞こえた方に顔を向ける。

鳴?それとも他の誰か?うちのチームの人?






その予想は全部外れる。









A「あ………」







目の前にいたのは

うちのチームのユニフォームを着た人じゃない。

茶色の髪のあの人。








御幸「ど、どーもー…」




A(軽く死にたい)







もう帰ったであろう

江戸川シニアのキャッチャー、御幸一也だった。







A「どうしてここに…」






猫を持ったまま

恐る恐る聞いてみる。

まさか…猫の真似も見られてた…?








御幸「いや、忘れ物したの思い出して」





A「そう」







鳴がいない中で話すのはこれが初めてだった。


この数年後にまさかの同じ高校で出会う2人。


初めての会話はこれ。









御幸「なんだその…猫の真似、結構似てたぜ」


A「してない」


御幸「いやしてただろ、ガッツリ聞こえた」


A「してない」







そんなに話したことないのに

なんでこの人はこんなに来るんだろう。








御幸「おー、あったあったノート」






敵チームの練習場にノートを忘れるなんて

この人何やってんだろう。







御幸「そんなとこで何してたんだ?自主練…ってわけでもねぇよな」







ノートを手にして

こっちに来た。

猫が逃げちゃう。

早く帰ればいいのに、お昼の時間だし。









A「自主練じゃない、猫見てた」





御幸「ふーん、好きなの?」





A「うん、好き。」









私に、猫に、御幸…。

ちょっとおかしな組み合わせ。

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設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也 , 沢村栄純   
作品ジャンル:アニメ
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ちあき(プロフ) - ダイヤ様さん» 個人的に1年トリオが好きなので絡ませてます!これからもガンガン更新していきますね! (2020年2月18日 0時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
ダイヤ様 - ちあきさん» 243の話、かなり笑いました!!沢村の優しさと気遣いがいい…!1年トリオの反応も可愛い。更新を楽しみにしてます!! (2020年2月17日 23時) (レス) id: f3c6ebb892 (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - すずさん» ありがとうございます!!嬉しいです…! (2020年2月16日 12時) (レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 鳴くんの優しさにキュンキュンしました。素敵な作品ありがとうございます。これからも更新楽しみにしてます! (2020年2月16日 9時) (レス) id: ea774d1f7c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちあき | 作成日時:2020年2月13日 0時

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