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「……ぼったくりBAR？」
ビブルカードは何やら奇怪な名前をした店を指していた。
あの後、ナイフであの場にいた海兵を一掃した。
暫く戦う事も無かったので、精度は少しばかり鈍っていた気がする……これは鍛え直さなければな。
「兎に角……入るか」
あまり関わりたくないような名前をしている店だが、この場所を示しているのだから致し方ない。
「あら、いらっしゃい」
カラン、と音が鳴る扉を開けば、其処には麦わらの一味の姿があった。
……見たところ全員しっかりと居るようだ。
「あ、兄さんっ！ 早かったな！」
「嘘だろ！？ この短時間であの数の海兵を倒したのか！？」
「フフ、お兄さんは相当な実力者みたいね」
……改めて見るが麦わらの一味も随分個性的だ。
短い間に何人か増えたようだしな。
「……此処は……大丈夫か」
海賊王の船の副船長とこの店の店主であろう女性はいるが、高をくくって俺はフードを外した。
すると、ナミは俺の顔をじっと見ると、溜息を吐いては言う。
「……やっぱり綺麗ね、Aさん。
もったいない……どうして顔を隠すの？ 」
「……褒めて頂き光栄だ。しかし、前にも言った通り、俺は潜んでいる身なので姿は晒せない。
……聞くが、お前達はどの位で此処を出発する？」
此処に来る途中、まだ遠いが軍艦が見えた。海軍大将も時間的にそろそろ来てしまうだろう。
「あ、そうだおっさん！ コーティングってどんぐらいかかんだ？」
「そうだな……コーティング作業には3日貰おう」
三日か……それはまずいな。
今の彼らでは耐え得ることなど不可能に等しいかもしれない。
そこで「お前達」と、そう呼び掛ければ此方に振り向いた彼らに、戒めの言葉を告げる。
「外に出たら警戒をしろ。油断は絶対にするな。
俺はお前達を出来る限り守るが、守りきれない時もあるかもしれない。
……用件は言った、それでは先に行っているぞ」
「え！？ もう行くのか！？」
驚いた様なサンジのその問いに頷く。すると、途端に悲しそうな顔をしたので、何だか居た堪れなくなって一言謝った。
……俺だってお前と共にいたいさ。しかし、俺は何よりもお前を守ることを優先させなければならない。
自分の心にもそう割り切りをつけ、俺は巡回する為に再びフードを被って足早に店を出た。
(「うぅ……」)
(「あいつはどうしたんだ？」)
(「サンジはAが大事なんだろうなァ〜」)
(「……何か別の意味もありそうだけどね」)
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Noah†(プロフ) - 更新待ってました(*´∀｀)ワクワクしっぱなしです…これからも頑張ってください(*´-`) (2018年1月8日 0時) (
レス) id: 16f26e4166 (このIDを非表示/違反報告)
しーた(プロフ) - 凄く面白かったです…！！更新ずっとお待ちしております… (2017年12月25日 11時) (レス) id: e6fa4e5308 (このIDを非表示/違反報告)
みかづき(プロフ) - め、めちゃくちゃいい所なのに！…すっごく面白いです！続き気になります！更新頑張ってください。 (2017年8月24日 11時) (レス) id: 40dece2299 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レフト | 作成日時：2017年2月21日 2時
