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「……そうか、ちょうど良かった。
オレらも今、この島を通過してシャボンディ諸島へ行くところだ。
潜水艦なら見つかる事はねェ。だから、お前もオレの船に乗っていけばいい」
何かを考えている様子のローだったが、俺の方を向き直すなりそのような提案を出してきた。
航路など考えずにがむしゃらに逃げた筈だが、次に行くという事は奇跡的にその方向へと行っていたらしいな。
……兎も角、俺も久し振りに話もしたいとも思えてきて「お前が良いのならば」と、笑い返してはそう承諾した。
こうして俺はローの船に少し居座ることになった。
(____船に乗って数日間経過した時)
「「Aさん!!」」
バンッと扉が大きく音を立てて開かれると其処にはこの数日間で仲良くなった、つなぎ姿の船員……シャチ、ペンギンの姿があった。
「……如何したんだ?」
「シャボンディ諸島に着きました!」
「あと、キャプテンが部屋に来いって」
相変わらず、息ピッタリの連携で説明する二人に慣れていない俺は思わず笑いそうになるが、何とかそれを堪える。
此処の船員は皆、以心伝心かの様に素晴らしい連携をする。互いに強い信頼を置いている証だ。
「……そうか」
分かったとの旨を伝え、通り過ぎる際に二人の頭に手を乗せて軽く撫でた。
「すまないな。わざわざ、伝えに来てくれて」
「「…!? い、いえ!」」
……ここも揃うのだな。
「……ふふっ」
二人の反応が双子の様で、つい笑ってしまったが……俺は直ぐに気を取り直してローの居る船長室へ向かった。
(「「な、撫でられた……!!」」)
(「しかも お前も見たか? あの最後の笑顔」)
(「ああ、すっげェ……」)
(「「綺麗だったなぁ……」」)
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Noah†(プロフ) - 更新待ってました(*´∀`)ワクワクしっぱなしです…これからも頑張ってください(*´-`) (2018年1月8日 0時) (レス) id: 16f26e4166 (このIDを非表示/違反報告)
しーた(プロフ) - 凄く面白かったです…!!更新ずっとお待ちしております… (2017年12月25日 11時) (レス) id: e6fa4e5308 (このIDを非表示/違反報告)
みかづき(プロフ) - め、めちゃくちゃいい所なのに!…すっごく面白いです!続き気になります!更新頑張ってください。 (2017年8月24日 11時) (レス) id: 40dece2299 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レフト | 作成日時:2017年2月21日 2時