7人の傘 2 /8人目/

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丸「A、でもな。さっき大倉が言うてたけど好きやから嫉妬しちゃうやん。

Aがさ、みんなとそんななってもうたら」







もうふざけた様子の丸ちゃんは居なくて真剣な顔の丸ちゃんと目が合う。







丸「俺らはAのこと守ったらなあかんって思ってるから、頼まれたらほんまに何でもするって何回も言うてるけど、」








言い方キツいけどごめんな？と謝ってから、







丸「尻軽やで？色んな人と関係持つんはさ、」









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「…みんなの優しさに漬け込んで卑怯やってことも。自分から迫るとか尻軽どころやないってことも。メンバーとそんなんなってくのはおかしいってことも」









全部、分かっててん。









「普通に考えて、こんなん病気やのに。体と頭と…バラバラになんねん。頭ではあかんあかんって止めてても体は言うこと聞かへん…」









頭おかしい、私は病気や、と言うと丸ちゃんは眉尻を下げて哀れむような目をした。









丸「助けて欲しいって、その顔。見せられてほっとかれへんねんなぁ…」






納得したような声で、丸ちゃんは嘆いた。







丸「しゃーないんかな、そういう関係なるんやなくて。みんなでそれぞれの方法でAを助けてあげられへんのかな…」









人の気持ちに敏感で、きっとみんなの気持ちが痛いほど分かる丸ちゃんの人柄の良さ。




滲み出てて 多分そのせいで辛い思いもいっぱいしたんやろな、ってふと思った。









「丸ちゃんがそんな、悩まんでええよ？」




丸「悩むわ。好きな子が悩んでんのほっとかれへんって言うてるやろ」








聞いたこともないような丸ちゃんの真剣で強い口調に気押されて。






「…ん、ああ、うん…」





丸「まだ信じてへんの？もっとチューせな分からんかなぁ？」









かと思いきや。悪い顔で、笑ってる。









「丸ちゃん。色んな顔するんやな…」




丸「ねえ聞いてる？笑」









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