7人の傘 2 /8人目/

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大「もうそろそろはっきりしとこうや。あんな関係なってもうた身であんま言えへんけどさ」









大倉くんはスマホをぐっと握り締めて、私じゃなくて章ちゃんを見据えた。









大「…俺は、Aが好きやわ」









これじゃまるで宣戦布告やん。









安「……そんなん皆そうや」




大「いや、異性として好き」




安「…」





大「好きやから体の関係なってもうたってのは、一理ある。Aを助けるとかより、ほんまに…単純に好きやから」









こんなにも素直な大倉くんが好きだと思った。おかしかった。





何をもってこんな私を好きだと言ってくれるんだろう？







吹き出しそうなくらい面白いのに、私は何故か泣きそうになっていた。









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大「好きやから独占欲もある。俺にだけ頼って欲しいとか思うし他の奴に抱かれるAは嫌や」









俺にだけ、頼って欲しい？






つい最近言われたばかりのセリフを、別の人からまた聞くとは。


空いた口が塞がらない。









…と、丸ちゃんが私の顔を覗き込んで。





丸「A、？」









みんなの視線が一斉に私に集まる。




村「大丈夫か？」







気がつかないうちに泣いてたみたいで、心配されてしまった。









何で泣いてるの




いい年した女の涙ほどうざったいものはない







やめてよこんな情緒不安定なの







自分を引っ叩きたくなる。









丸「…ちょっと、外出よか」





有無を言わせず丸ちゃんは私の右腕を握ると打ち合わせ室から連れ出した。









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