7人の傘 2 /8人目/

▽87/渋谷side/ ページ38

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新アルバム、関ジャニズムの最終調整をこなしてツアーリハもそろそろ終わりを迎えるという頃。









ジャケット撮影の日の現場に、Tシャツとジーンズ姿でAは現れた。スタッフかと思ったわ。









渋「またまた久しぶりやん」



と声を掛けるとにっこり笑って



「今日も勉強しに来ました。宜しくお願いします♪」



なんて言ってる。









渋「何やねんそのキャラ」



「私やっぱめちゃくちゃ素人やなって思って。プロのお仕事見せてください。お願いします」








冗談ではないらしい、その目が本気を語ってた。何があったんか知らんけど。







渋「関ジャニ∞はコンサートがかなり凄いので是非コンサートに来てください」




「…はい」




渋「貴方はステージに上がると変わるらしいと有望なので、メンバーとしてコンサートに来てください」




「…」




渋「2年間みっちり頑張ってきたんやからもう少しやで？自信持て」








なんか少し疲れた顔、してたから。








俺らじゃ想像もつかない位の

プレッシャーとか焦りとか色々いっぱいいっぱいなんやないかなって思った。









「もう…すばるくんは分からんなぁ」




渋「何がや」




「どうしてそんな優しいんやろね。何も言うてへんのに励ましてくれて」









何も言わんで、俺らの前では笑って、



1人ぼっちの家でAを泣かせたないからやろ。







それやったら俺らの前でどれだけでも泣いてわめいて迷惑かけて欲しい。









渋「そんな褒めても何も出ぇへんよ」




「もー！せっかく元気もらって見直したのに！はぐらかしてー」






横「お、Aやーん久しぶり」




大「A〜」









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