7人の傘 2 /8人目/

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村「なんで泣くねん 笑

パスタにむっちゃ涙こぼれてんで？」






私が泣き出した途端 にかっと笑顔で頭を撫でてくれるその手は大きくて。






グスグス言いながら口に運んだパスタは涙の味がして、ちょっぴりしょっぱかった。









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村上くんがカチャカチャお皿を鳴らしながら食洗機にお皿を投入している間に



にゃー？とすり寄ってくるちーちゃんを撫でていたら。









村「お前も猫っぽいよなぁ」


って 遠くのキッチンで1人で頷いてる。









「ちーちゃんみたいに可愛いって？ 笑」



村「そら、かわええけどね。…あちこちフラフラして すぐどっか居なくなりそうやし。何もかも吹っ切れたような顔しといて 怖いもんには弱いし」



「村上くん、私のことよう見てるんね」



村「当たり前やろ。野良猫みたいにフラフラしおって…Aから目離したら厄介やわ」






「野良猫、か。誰にも飼ってもらえへんってとこは似とるかも 笑」





村「やから、そういうとこ」





「え？」




村「何かを隠して笑って、隠し切れてないとこ。ほんま、ちーっぽい 笑」




「…」









別に何も隠してないで？って






いつもの私なら





章ちゃんや横山くん、大倉くん、丸ちゃん亮ちゃんすばるくんには






言ってたかもしれん。









なのに、またや。何で？



村上くんはエンマ様なん？ってくらい、嘘付けへんくて…







喉に何か変なのつっかえたみたいで 無言になってまう。









村「俺からは何も聞かへんけど


俺ら7人もおるからさ、頼って」









お願いされてしまったような錯覚に陥る。



お願いやから、頼って。






村上くんの心の声が聞こえた気がして






そっと頷いた。









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