7人の傘 2 /8人目/

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2人で車を降りて、私のお目当てのお店に入っていく。



広くてオシャレやけど落ち着いてて商品もカワイイって口コミに書いてあったから気になってて。







お客さんの姿もポツポツおるなぁ…くらいにしか見当たらんから2人とも普通に喋ってる。









大「Aにしてはオシャレな店やな」





「聞き捨てならんな」




大「このサボテン可愛いやん」





「サボテンはチクチクするから嫌や」





大「サボテン本体に触らなええやん」





「見た目がチクチクしてて髭を彷彿とさせるからあかんねん」






大「髭が嫌やの？すばるくん今めっちゃ髭やのに」






「すばるくんは好きやからええのっ」






大「すばるくん本体が好きやと髭でもええの？」






「触れなければいける」






大「俺が髭やったら、嫌？」





「あんま生えへんくせになに言うとるん」






大「仮定の話や」





「似合わんからやめとき」





大「冷たっ…うわ冷たぁ…」






「大倉くんは髭ない方が好きやで？」






大「大倉くん呼びやめて言うたやん」





「はいはい、たっちょん」









口数の減らない私達は2人で好き勝手言いながら

しゃがんだり手に取ったりして店内をぷらぷらする。







大「あ、ってかなに買うつもりなん？」




「んー？章ちゃんの誕生日プレゼント」





大「…ヤスの？」





「そそ。もうすぐやし早めに買っとかなー思って」









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