7人の傘 2 /8人目/

▽63/丸山side/ ページ14

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「む……むむむ」






む、を連呼して難しい顔をしてるA。



それがおかしくて俺と大倉がゲラゲラ笑ってると





「ちょ、うるさいって！！」




怒られました。









丸「そんなカリカリせんでも…」




大「んな！はよ選べばええのに」




「ずっと使うもんやからいっときの感情で決めたらあかんねん、どれにしよ…」








俺とAと大倉の3人で、家具屋さんにお買い物に来てます。









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「〜っ…決めた！」






散々悩んで唸った挙句、Aは小さなテーブルを抱えてレジに向かって行った。








大「え、あんな迷ってちゃっちいテーブルだけ？」




丸「怒られるで」




大「Aにならいくら怒られてもかわええから構へんもん」




丸「むしろ嬉しいっていう…」




大「せやろ？」








「なーに話してんのん？」






買い物完了でご機嫌なAが


飛びついてきて俺と大倉の腕に両腕を絡めて来た。







かわいいっ。






最近、全然顔見れてへんかったし


こうしてお出かけ出来ただけでも嬉しいけど





やっぱ笑顔見れるのが一番やな。









丸「ん？お出かけ楽しいねーって話！」




「白々しっ」




大「Aがかわいいって話〜」




「中身ないかっるい話やなぁ」









気楽に憎まれ口の叩ける関係になれて、


一緒に買い物にこれて嬉しい。だから。








関ジャニ∞の中でも妹のようなA。








たぶん色んなものを抱えて来てて。俺らにはそれを教えてくれへんけど、



この子にもう悲しい顔はさせたないなって


ずっと笑顔でおってほしいなって





俺と大倉はこっそり心の中で思いました。









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