7人の傘 2 /8人目/

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そんなこんなでもうメンバーがおらんとやってられない位に仲良くなれて



加入に向けた準備を進めていた2014年、夏。








ほんの少し不穏な空気が漂ってしまう…。









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「…え、ピンク…ですか」






久しぶりに全員の予定が合った日。いつかの会議室に呼び集められた私達8人は野口さんに衝撃的なことを告げられる。








私のメンバーカラーがピンク、らしい。








「でもピンクって」






「やっぱりそう思いますよね。でもね」







私の言葉を珍しく遮って、野口さんは言う。






「Aには内くんになってもらわなきゃ困るの」









敬語だったはずの野口さんはいつになく真剣な目で私を見る。



その人…内博貴さんの名前が出た瞬間にメンバーの間に流れる空気が変わった。






横「…内になれ、ってそんなん言うもんとちゃうでしょ」









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ぼそっとつぶやく横山さんの顔を見ると、不機嫌そうに野口さんを睨みつけてる。








「8人目として関ジャニ∞に居続けるにはそれくらいの覚悟、気持ちで居てもらわなきゃ困るから。


Aが内博貴の代わりって事じゃなくて…Aに自分をきちんと冷静に見ていてもらえるように、って事です」







言葉を選んで 慎重に、でもきっぱりと。





野口さんのその様子で



社長の意見でもあり野口さん自身の思いでもあるんだと気づく。








「内博貴という8人目が居たこと、関ジャニ∞のメンバーカラーでピンク色だったこと、




Aは一番忘れちゃいけないからね。



あなたが彼からバトンを受け取ったんだよって事を覚えててもらうための、自分の進む方向に迷わないための目印だから」









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