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プロローグ ページ2

前から回ってきた紙を受け取る。机の端に「哲学」と書かれた本を置いて、筆箱を取り出した。
紙には「選択科目」と書かれている。

『(選択科目、か…)』

シャーペンを持った手を顎に添えた。何がいいだろう。残念ながらこの学校には哲学はない。ふ、と目に止まったのは「倫理」。

『(倫理…)』

面白いかもしれない。

項目に「倫理」と書いた。そういえば、高柳先生はどこなのだろうか。先生紹介のとき、あまり聞いていなかったからな。

先生「回収ー」

その言葉で一気に教室が騒がしくなる。

あぁ…うるさい。

静かなあの人のように、うちの担任も丁寧に上品に生きてはくれないだろうか。

やけに1時間が長く感じた。

__________

キーンコーンカーンコーン

古びたスピーカーからチャイムが流れる。時刻は3時過ぎ。下校の時間だ。放課後。
生徒が帰っていくのに紛れて校舎を出て、別の校舎へと足を進める。社会科準備室を通り抜けて、トイレの方へ歩くとドアにもたれかかって煙草を吸う高柳先生がいた。

『やっと着いた…煙草、怒られたんですか』
高柳「えぇ…一応大丈夫なはずなんですが…」

その言葉に微笑む。煙草の火を消そうとする高柳先生の手を止めた。

『大丈夫ですよ。気にしませんから』
高柳「いえ、私が怒られてしまうので」

にこりと笑う高柳先生。こう言われてしまうと止めることは出来ない。俺は毎日こうして高柳先生と放課後を過ごす。

理由?住んでいるところが隣だから。俺も先生も一人暮らし。だから仲いいの。

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ももた。(プロフ) - 面白かったです続きが気になります! (2021年4月1日 2時) (レス) id: 485f6e79f8 (このIDを非表示/違反報告)
hiroakannna(プロフ) - お初です。ここは今から倫理です。自分も好きです!この小説が少し前から更新停止なのが残念です。もし出来たらでいいので続きが読みたいです。お願いします。 (2019年9月19日 15時) (レス) id: bc274ad562 (このIDを非表示/違反報告)
李虎。(りこ)(プロフ) - オリジナル作品タグ外した方がいいと思います。 (2019年4月28日 7時) (レス) id: 8440b613e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kiyo | 作成日時:2018年8月18日 22時

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