＊7＊ ページ9
貴方side
「ちなみにAちゃんは心眼魔法できるな？」
心眼魔法
相手の思ってることがわかる魔法。応用すれば嘘を見抜ける魔法…
『出来るよ、次に鬱の言うことを私が信じられない可能性があるって事ね？嘘を言ってるかは自分で見極めろ…と？』
「まぁそういうことやな、じゃあ話してくで」
「え…！？なんで鬱様がA様と…！？」
『あ…』
「なんでやろな…？」
そのあと何かをして、納得したかのようにパフェとコーヒー、ココアを置いて戻って言った
『やっぱ魔法上手いんだね、今のも使ったんだろうけど流れを何も感じなかったよ』
「そりゃ…これでも魔王様やってるからなw」
そう言ってコーヒーを飲む
うわ…指めっちゃ細くて綺麗…
羨ましいな…
「まぁ、まず質問するで、Aちゃんは魔王って聞いてまず何を考えたか知りたい。その答え次第じゃ次話すことも変わるんやけど…」
『魔王かぁー…まず最初に思い浮かんだのは私達の敵って感じかな、いつかは人間界を滅ぼして支配するって聞いてたし…あと怖い。初めて声聞いた時誘拐されそうで怖かった…』
あちゃーとでも言いたそうな顔をする
…よし、心眼魔法を発動させる
「それはすまんかった…力づくで連れてこう思うたからな…まぁまずは答えてくれてありがとうな。でもこれで分かったで、今の人間界に住んでる人達は天界の長に洗脳されてるんやな」
せん…の…う？
彼は嘘をついていない
『どういうこと…？』
「手を出して、出来れば左手」
そう言って左手を出す
するとその左手をよく見られてしまう
なんだかはずかしい…
「見つけた、これやな」
そう言って指さしたところには何も見えない
「これじゃマゴットも見落とすわなぁ…実はな、この国に住む魔族に使命を与えてたんよ、これを見つけて壊すようにな」
マゴットを知っているの…！？
まぁ上位魔族だから知ってるのか
指をクルクルと回したあと私の手にその指を突き刺す
しかし痛みは来ない、血が出る訳でもない
そこには見たことの無い結界があった
『…！？なに…これ…』
「…やっぱ強いなこれ…でも壊したで。これで分かったやろ？この結界は天界のものしか張れない。もう一度聞くで、魔王って聞いてまず何を考える」
何故か頭がスッキリする…
『魔王って…平和を守ろうとした魔族で、初代の魔王は世界を3つに分けた存在…でしょ？』
え…最初に答えたのと違う…！？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 50人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くいな | 作成日時：2019年11月28日 20時
