嘘二十八つめ。 ページ31
*
あの後、緑谷と麗日が二手に別れるような形になる。
今の状況ではそうし得ないだろうなと虚も考えた。
緑谷が囮になっている隙に麗日が階段を上がり、核と飯田を発見する。
彼女は敵に見つからないよう柱に添うて、敵の様子を遠目に見る。
するといきなり口を手を抑え、吹き出してしまった。
何か敵の彼が面白いことでも口走っていたんだろうか？
虚は頭を少し傾げたがまあ、それはこの際置いておこう。
そして、飯田が麗日に気付き、ジリジリと追い詰められる麗日。
少し遅れて縮こまり壁にもたれていた緑谷も爆豪に見つかってしまったようだ。
手榴弾を連想させるようなコスチュームをまとった右手を緑谷に付き出す爆豪。
「爆豪少年、ストップだ！殺す気か！？」
彼がそれをイジる動作をすれば、オールマイトからストップがかかった。
次の瞬間、モニタールームが大きく揺れる。
その次に強烈な音が全員の鼓膜を揺らした。
「わ！？」
「凄い威力ですね、アレ」
「授業だぞコレ！」
「緑谷少年！！」
吹き飛ばされた建物は最早、半壊と言っても差し支えないレベルである。
巻き上がった砂埃が晴れれば見えるのは抉れた壁。散らばる瓦礫。そして怯えた様子の緑谷。
飯田や麗日の様子もモニターに映っているが、みんな目が行くのは当然爆豪と緑谷の方だった。
正に一触即発といった
…けれど――
「先生、止めた方がいいって！爆豪あいつ相当クレイジーだぜ殺しちまうぜ！？」
「いや……」
「いえ、彼。猛り狂ってはいますけど、たぶん思考回路は至って冷静ですよ。あの爆発も油断していたイズくんなら直接狙えたはずなのに、少し標準を外してスレスレを狙っていました」
「あれでかよ！？」
オールマイトの言葉を遮り、虚はモニターを見つめながら喋り出す。
彼女の言葉を聞きながら、画面の向こうの爆豪に告げる。
「爆豪少年、次それ撃ったら…強制終了で君らの負けとする。屋内戦において大規模な攻撃は守るべき牙城の損壊を招く！ヒーローとしてはもちろん
その言葉が抑止力となったのか、彼は近接攻撃を始める。
緑谷に向かって飛びあがり、標的の彼も逃げられないと悟ったのか迎え撃つつもりだ。
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はむ(プロフ) - 言葉選びが好きです、 (2021年8月26日 0時) (
レス) id: 9bb4746f4d (このIDを非表示/違反報告)
白雨(プロフ) - 莉兎さん» 私の小説で楽しんでいただけて何よりです〜！！更新遅いですがコツコツ頑張っていくのでよろしくお願いします(｀・ω・´) (2018年7月22日 3時) (レス) id: 1bdc6616c8 (このIDを非表示/違反報告)
莉兎 - 凄い続き気になります、、、！めっちゃ楽しい(((o(*ﾟ∀ﾟ*)o)))、、！ (2018年7月10日 22時) (レス) id: 8e6cda3aa7 (このIDを非表示/違反報告)
白雨(プロフ) - 血華さん» わーっ！これからもドキドキできるような小説を書けるように精進します！応援、ありがとうございます〜！ (2018年4月4日 5時) (レス) id: 1bdc6616c8 (このIDを非表示/違反報告)
血華 - 凄く面白かったです！読んでいてドキドキしました！これからも応援してます！ (2018年3月31日 1時) (レス) id: d91252218e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白雨 | 作成日時：2016年8月17日 9時
