【d!】兄達からの愛が受け止め切れないのですが。【kn】

第8話【寝起き】 ページ9

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kn「A、風呂あがったで」



『…ん、あれ…？』




兄の声で目を覚ます。電気が点けられ、
薄暗かった部屋が一気に明るくなる。





辺りを見ると、どうやら此処は兄の部屋らしい。だが、どうして私はベッドに居るのか。




まだ明るさに慣れず、目を擦る。





ぼやけた視界に入ったのは、口元を押さえて
カタカタ肩を震わせる兄の姿。




『ちょっと…なんで笑うの？』




kn「いや、その顔はあかんやろ！w」




そんなに顔が赤くなる程、私の顔は面白いのか。




兄の寝起き顔の方が面白いと言えば、
面白いとかじゃなくて、と言われる。




『じゃあ何…？』





kn「その………可愛いな、と…」





笑っていたのは演技だったのか、今度は
そっぽを向いてしまった。もしかして照れてる？






kn「あー………覚えとらんのか」





何を言っているのか、よく分からないが
とりあえずベッドから下りる。





兄は大きく溜め息を吐くと、こっちに来て
髪が乱れるくらい頭を撫でる。
暫くして、ごめん…と呟いて手を離した。





『？私お風呂入るね』





kn「俺の……ｯ汚いからはよ入ってきぃ」




何か言いかけて止める。
気になって聞こうすると、はよ入り。と
背中を押されて部屋を追い出されてしまった。





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夢主のknさんの呼び方は、基本『お兄(おにい)』です。たまに『お兄ちゃん』とか。
「お」がついてなかったら、兄(あに)読みです。

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