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第3話【ゾムさん】 ページ4

・・・




鬱さんと別れ、2階の一番奥の部屋へ
足を進ませる。今は兄とアパートで
一緒に住んでいる。…家庭の事情で。



ポケットから鍵を取り出し、鍵穴に
さしこむ。しかし解錠音はしなかった。




鍵を掛け忘れたのだろうか…?




ちゃんと掛けた筈なんだけどなぁ…





……泥棒でも入ったのだろうか。




そう思うと何だか怖くなってきた。




恐る恐るドアノブを握り、勢いよくドアを開けた。近所迷惑なのは分かってる。




「……吃驚した。…あっ、Aか!おかえり」



『あ、ただいま』



違う違う。なんで私は不法侵入者に
ただいまなんて言ってるんだ!!




「買い出しご苦労さん」




私の頭を撫で、手に持っていたレジ袋を
取るとキッチンの方へ歩いていくゾムさん。




いや、あの…何でゾムさん居るんですか。
どうやって入ったんですか。あれ?
ここ私の家で合ってる?




玄関で棒立ちしていると、ゾムさんが
戻って来て、はよおいで。と私の腕を引っ張った。




『あ、はい……すみません…』




慌てて靴を脱ぎ、そのままゾムさんに
引っ張られてリビングへ。





『こたつ温かい……』



炬燵で温まりながら状況整理。



『ゾムさん、どうやって入ったんですか?』




zm「言っとらんっけ?合鍵作っとるで」



晩ご飯を聞かれ、カレーと答えると
俺作るで。と作ってくれているゾムさん。



『聞いてないです』



zm「マジで?シッマから聞いてへんの?」




『全く持って聞いてないです』




どうして兄はそんな大事な事を言わないんだ。




『あと、なんで居るんですか』




zm「今月だけ留守番を任されました」



『誰にですか』



zm「そりゃ勿論、過保護シマに」





過保護すぎて逆に兄が心配になってきた。

第4話【ゾムさんが怖い】→←第2話【鬱さん】



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ソイタミ19時50分 - 外ピさん» すみません…!!イメージ的には鉤十字ではなく、ラテン十字のつもりで書きました!誤解を生むような書き方をして、申し訳ありませんでした!直しておきます (2020年1月8日 12時) (レス) id: 24ef0dd6d4 (このIDを非表示/違反報告)
外ピ - すいません、確かwrwrdの二次創作物って鉤十字使っちゃいけなかったはずなんです。できれば変えて頂きたいです。お話すごく面白かったです! (2020年1月7日 23時) (レス) id: 6c3752b497 (このIDを非表示/違反報告)
ソイタミ19時50分 - リアさん» ありがとうございます!これからも楽しんで頂けるよう、頑張ります! (2019年11月27日 18時) (レス) id: 58cba98cf2 (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - ソイタミ19時50分様、お誕生日おめでとうございます! いつもとても楽しく読ませて頂いています! これからも頑張って下さい! (2019年11月24日 20時) (レス) id: 125744f577 (このIDを非表示/違反報告)
ソイタミ19時50分 - ↓レス押すの忘れてました…めーぷる 楓の木さん、コメントありがとうございます! (2019年5月23日 22時) (レス) id: 58cba98cf2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソイタミ19時50分 | 作成日時:2018年11月24日 18時

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