【d!】兄達からの愛が受け止め切れないのですが。【kn】

第15話【心配】#pkt ページ16

pkt視点
・・・・




やっぱり隣が居ないと寂しいな…




2、3と終わり、4時限目の今は世界史の授業。
休んでいる(苗字)さんにノートを貸す為、
真面目に授業を受け、きっちりノートをとる。
(※見せてとは一言も言われていない)




gr「1941年にだな！＿＿＿バルバr
　 [キーンコーンカーンコーン]…鳴ったか」




グルッペン先生の熱い歴史トーク…半分
先生の個人的な意見、それ教師が言っても
良いのか話まであったが、チャイムが
鳴ったので途中で終わった。




・・・




昼になったのに(苗字)さんは帰って来ない。
ずっと一人でいた僕を見かねて、一緒にどう？
と誘ってくれた子も居たが、断わった。




ドアを見つめて彼女の帰りを待っていると、
ドアがゆっくりと開き、(苗字)さんが入って来る。





心配していたクラスメイト達に囲まれる彼女。
一瞬目が合ったが、すぐに逸らされてしまった。
気のせいか、耳が赤くなっている。可愛い。





囲んでいる人たちに何かを話すと、彼らは
離れ、(苗字)さんが一人で此方に来る。
それを見守るニヤつく人、そして何故か興奮気味の人達。囲んでいた人だ。






「お昼一緒にどうですか？」




一瞬戸惑うも、頷いてくれた。
机を引っ付け、向かい合わせに座る。





「ねぇ､」



『？』




声を掛けると漸く顔を上げてくれた。……と思ったら下を向いてしまった。





…僕の顔見たら顔赤くなってる？何かしたっけ？





「…あ」




もしかして…と、ある人物の方に顔を向ける。





kc「(満面の笑み)」





KCさん今グッドサインしたな！？





ふと、さっきの出来事が頭をよぎる。
眠ってる人を運ぶんだから仕方なかったけど…
誰だよ言ったやつ！出てこい！！




特に会話も無く、ただ気まずい空気になってしまった。





そして思い出してしまい、自分の顔も
徐々に熱くなっていることに気づいた。

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