【d!】兄達からの愛が受け止め切れないのですが。【kn】

第13話【白い王子様】 ページ14

・・・





『ぴくと君、好き？』





pkt「好き。好き過ぎてビーカー壊せそう」





『どういう事…』




「じゃあ今回は(苗字)さんかな！」





差し出された試験管を拒む。先生は、
中に入っている液体を飲めと言うのだ。





今は2時限目の理科。詳しく言うと科学。私の苦手な科目の１つでもある。





『先生無理です。…ぴくと君？？』





椅子から立ち、教室の隅に逃げる。
くられ先生が徐々に近付いて来る。
隅に逃げたのが間違いで、追い詰められてしまった。




ｸﾗﾚ「ほら、楽になれるよ〜」




pkt「(苗字)さん…可哀想に…」







・・・・
pkt視点





隣で机に突っ伏して眠る(苗字)さんの頭をそっと撫でる。
本当に寝坊したようで、珍しく髪がぼさぼさしている。





「これ、何の薬なんですか？」





ｸﾗﾚ「楽しい気分にさせる薬？」





「訴えますよ！？」




ｸﾗﾚ「いや嘘だって。教員を辞めるのは惜しい…」





4時限目頃には目覚ますよ。と笑う先生。
そして丁度良いタイミングでチャイムが鳴る。




ｸﾗﾚ「科学は全てを解決する！
　 今日の授業は終わり！」






解決してない！そもそも今回の授業、
科学要素なかったんですけどw






「これ、僕の席に置いといてくれる？」




kc「任せといて！」




休み時間。KCさんに荷物を預けると、
(苗字)さんは頼んだ！と急に任せられる。






「？w任せてください」




(苗字)さんを抱えて保健室へ向かう。
途中、女子の叫び声が聞こえた気がしたが、
多分気のせい。





女子達の声を無視して、抱いた彼女を見る。…………可愛い。







こんな気色悪い顔見られたら引かれるな…






頑張って真顔で保健室に急いだ。

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