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第八話 藤の花の下でもう一度・後編(続き) 炭治郎視点 ページ11

全てが終わり、もう帰っていいと言われると、俺以外の四人は一言も喋らず山を降り始めた。
その中に巫兎を見つけたので、俺は呼び止めた。

「巫兎! 」
「あ、竈門君。
 最終選別、お疲れ様」
「あぁ、一緒に山を降りないかい? 」
「別に構わないけど」
「それにしても、あの時の動き、速かったな。
 選別で疲れているはずなのに……。
 やっぱり、巫兎はすごいよ」
「あの時? ……あぁ。
 あの暴れ馬を取り押さえた時のことか」

 あ、暴れ馬って……。

「おかげで、もう疲労が溜まって限界よ。
 それに……すごくない、本当にうるさくてイラついて。
 ただそれだけだから」

 そんな会話をしていると、山の山のふもとまで降りてきてしまった。

「じゃぁ、気をつけて」
「あぁ、巫兎も」

 別れの挨拶にしては、味気なくあまりにも短かった。

 また、会えるといいな。

 
そう思いながら、だんだん小さくなっていく彼女の背中を俺は見送った。







*作者より*
みなさん、こんばんわ。
作者の庵原史穂です。
これにて最終選別編は終わりとなります。
ここまで来るのに約一ヶ月、更新速度が遅くてごめんなさい。
ここまで続けてこれたのは皆様のおかげです。
有難うございます。
最終選別編は炭治郎視点が多かったのですが、
この後はほとんどが巫兎視点になると思います。
巫兎は選別が終わり育ての元に帰るのですが、そこである人に出会います。
それは一体誰なのでしょうか?
これからも何卒、この作品をよろしくお願いいたします。
感想、お待ちしております。

第九話 家路は冷たい 巫兎視点→←第八話 藤の花の下でもう一度・後編 炭治郎視点



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庵原史穂(プロフ) - 西村莉唯(りあ)さん» 西村莉唯様、温かいお言葉ありがとうございます。ご期待に添えるようこれからも精進して参りますのでよろしくお願い致します♪ (2022年3月6日 17時) (レス) id: 0038db6d5e (このIDを非表示/違反報告)
西村莉唯(りあ)(プロフ) - 更新したら私即見ます!なので頑張ってください! (2022年3月6日 16時) (レス) id: 929c6fdeb8 (このIDを非表示/違反報告)
庵原史穂(プロフ) - 夏美さん» ありがとうございます! (2022年2月19日 22時) (レス) id: 0d9f41f564 (このIDを非表示/違反報告)
夏美(プロフ) - 更新頑張ってください! (2022年2月19日 22時) (レス) id: 5adf9ec04a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:庵原史穂 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年12月22日 21時

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