爆裂ワガママお嬢様がすべてを思い出したら (ページ24)

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今回の事件は眠りの小五郎が爆誕することなく解決を迎えるだろう。

コナンくんのアシストメインで、安室さんが補足役、昴さんが推理をリードし、表面上は毛利探偵が事件を解決しているように見える推理ショーだった。

これは……ハーレムというより介護かな……？

ちなみに捜査段階で犯人有力候補の四人以外は拘束から解放されていた。

私は安室さんに「そこで待っていてください」と座らされていたためその時点での離脱は叶わなかったが、推理ショーの終盤で抜け出すことに成功した。

今は自室への道のりを歩いている最中である。

ちなみに例の女子大生は、私が安室さんに引き止められたときにニマッと笑って「先にお部屋向かってますね」と言い残し去って行った。

当然だが彼女は私の部屋のルームキーを持っていないから、きっと部屋の前で待たせてしまっている。

急がねば。

・

部屋の前までやって来たが女子大生の子は見当たらない。

随分待たせてしまったから、自室に戻ってしまったのだろうか？

ではこちらから伺おうかとも思ったが、そういえば彼女の部屋の番号を知らないことに気づいた。

しまった……聞いておけば良かったな。

まあ、とりあえず部屋に入るか。

そう考えて、ルームキーを差し込んでから扉のドアノブに手をかける。

(……ん？)

一瞬、妙な引っかかりを覚えた気がした。