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「ねぇ、今日何日だっけ？」
ダンスレッスンの休憩中、レッスン室から出て行って中々帰って来なかった宮舘が、戻って来て一番にそう聞いた。
携帯を置いて行ってしまったから連絡も取れなくて、探しに行くべきかと皆で話していた時だった。
お前どこ行ってんだよとか、もっと他に言う事あるだろとか。
憤りと共にそんな事を思って、ドアを開けてから部屋の中に入って来ようとしないままの宮舘の方へ視線を向けた。
宮舘を視界に入れた途端、彼等の中からそんな言葉も憤りも流れて行った。
「……舘さん、何かあった？」
「何で？何も無いよ。」
深澤が慎重に問い掛けたが、宮舘はあっさりと答える。
何も無い訳が無い。
瞳は何処か怯えた様に彷徨って、何かに耐えるかの様に潤んでいる。
遠目で見ても分かる程に震えた体と合わない目線。
この短時間でどうしたと言うのか。
一方で宮舘からしたら、確かにこの空間は恐怖そのものと言っても過言では無かった。
ここにきて漸く猪狩の気持ちが分かった。
果たして自分はどの部屋から来たのか、日付が分らないのであれば今日どんな予定だったのかも分からないわけで。
宮舘は高地と川島と別れた後、思い当たる部屋を全て回っていた。
何処かの部屋の前に立つ度、中から聞こえてくる声にここじゃ無いと安心していた。
＿＿そう、安心していた。
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user(プロフ) - bamさん» ありがとうございます！スローペースですが今後も楽しんでいただければ嬉しいです！ (7月9日 4時) (
レス) id: aa6a12d65e (このIDを非表示/違反報告)
bam(プロフ) - この先どうなるかドキドキしながら見守る気持ちです。更新楽しみにしています！ (7月8日 14時) (レス) id: e2f44e88a0 (このIDを非表示/違反報告)
user(プロフ) - 中身のないミカンさん» ありがとうございます、コメント嬉しいです！励みになります！ (2021年11月4日 3時) (レス) id: bc32234889 (このIDを非表示/違反報告)
中身のないミカン(プロフ) - こちらの作品も他の作品も好きです。個人的好みなので更新楽しみです (2021年11月2日 5時) (レス) id: b0e448d7d6 (このIDを非表示/違反報告)
user(プロフ) - 名前しずくさん» ありがとうございます！その言葉がモチベーションに繋がります！嬉しいです！ (2021年10月30日 0時) (レス) id: bc32234889 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：user | 作成日時：2021年10月28日 3時
