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廊下を進んで、開けた場所に出る。
ここまで来ればタレントの姿もちらほらと見受けられた。
__と、

「ガリさん!!」

「見つけたぁ!!」

「いた!?はしもっちゃん、ガリさんいたってー!!」

ばたばたと走る音がしたかと思えば、大きな声が聞こえて。
名前を呼ばれた猪狩が、固まるのが分かった。
宮舘は大丈夫だよと伝える様に、きゅっと握る手に力を込めた。

猪狩は呆然として自分に駆け寄る井上と高橋、それから後ろから走ってくる作間と橋本を見ていた。
あっという間に集まった四人に、囲まれる。

「もー、トイレ行くって言ってから全然戻って来ないから心配したじゃん!」

少し遅れて追いついた橋本が呆れた様に言う。
肩で息をする彼等は、猪狩を探して走り回っていたのだろう。
猪狩は何も答えられない。

「ていうか、どうしたんですか?」

「なんか珍しい面子ですけど……。」

「待って、ガリさん何で宮舘君と手ぇ繋いでんの!?」

戸惑いながら猪狩の隣にいる三人を見る井上と作間。
そんな中、猪狩と宮舘が手を繋いでいる事に目敏くも気付いた高橋が声を上げる。
はっとした宮舘は慌てて猪狩から手を離した。

「ちょっと話したい事があって、付き合ってもらってただけだよ。」

「そうそう。ほら、猪狩行きな?」

付き合わせちゃってごめんねと後ろから優しく川島が言って、高地が猪狩の背を押す。
猪狩は今にも泣き出しそうな顔で、あ、とだけ呟いて、背を押されるがままよろよろと井上達の輪の中へ入る。
訝しげな表情が崩れないでいる彼等だったけれど、何だか様子の可笑しい猪狩を優先する事にしたらしく、ぺこりと頭を下げて去って行った。
その背を見送りながら、安心した様な、恐ろしい様な、何とも言えない気持ちを残った三人は噛み締めていた。

早く、自分達も仲間に会いたいと思いながら。

安心と、もう一つ→←*



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user(プロフ) - bamさん» ありがとうございます!スローペースですが今後も楽しんでいただければ嬉しいです! (7月9日 4時) (レス) id: aa6a12d65e (このIDを非表示/違反報告)
bam(プロフ) - この先どうなるかドキドキしながら見守る気持ちです。更新楽しみにしています! (7月8日 14時) (レス) id: e2f44e88a0 (このIDを非表示/違反報告)
user(プロフ) - 中身のないミカンさん» ありがとうございます、コメント嬉しいです!励みになります! (2021年11月4日 3時) (レス) id: bc32234889 (このIDを非表示/違反報告)
中身のないミカン(プロフ) - こちらの作品も他の作品も好きです。個人的好みなので更新楽しみです (2021年11月2日 5時) (レス) id: b0e448d7d6 (このIDを非表示/違反報告)
user(プロフ) - 名前しずくさん» ありがとうございます!その言葉がモチベーションに繋がります!嬉しいです! (2021年10月30日 0時) (レス) id: bc32234889 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:user | 作成日時:2021年10月28日 3時

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