月を見つけて【ワンパンマン】

ー止血ー ページ49

「イアイ……無事だったか」

　もう無理、そう思った時だった。剣を持った男性が、それを切り刻んだ。この人が、イアイさんのお師匠様。

　復活するそれを、邪魔だと言って一切りすると、それは木っ端微塵となる。

「イアイ！お前の剣の道はまだ終わらせんぞ！止血だ！」

　そうだ、止血。まだ彼は死んだわけじゃない、私がここにいても意味が無いのなら、彼を非難させて止血させることくらいできるはず。

「アトミック侍、手伝うぜ」

「テメーがこの街やったのか、コラ」

　どんどん集まってくるＳ級ヒーロー。しかし、それは何度も何度も復活する。

「いるんだろ、嬢ちゃん。イアイ連れて、巻き込まれねーようにしてな。守ってやれる自信はねぇ」

　アトミックさんが私がいると確信を持ってそう言った。多分敵に気づかれてないだろう私は、そっとイアイさんに近寄った。

「イアイさん、ここは少し引きましょう。肩お貸しします」

　そういって彼を少し離れたところへ非難させると、私はスカートを口でちぎった。止血なんてどうすればいいかわかんない。けど。

「こんなことしか私、出来ないんで」

　私はできる限り力を込めて止血をする。イアイさんはＳ級たちに助言をしようとするが、彼らは全く話を聞かない。

　ソニックさん、ジェノスさん、サイタマさん含めて、強い人はそんなものだ。

「イアイさん、今は、彼らを信じましょう」

ー心配してないー→←ー圧倒的ー

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