月を見つけて【ワンパンマン】

ー自己主張ー ページ41

「Aちゃん！俺はA級11位のスティンガー！よろしくな！」

「俺は同じくA級のイナズマックスだ。よろしく」

「わざわざお見舞いに来てくれてありがとう」

　えっと、Ｓ級になっていくほど自己主張が激しくなるのでしょうか。今のところ1番激しいのは……ソニックさんかな。

「いえ、あ、これ、お見舞い品です」

　私は果物の詰め合わせを彼の枕元に置いた。骨折以外は特にひどい場所はないと聞いて安心したが、果物は切れそうにないな。

「なにか食べたいものがあったら言ってください。切りますので」

「いいよな、無免は。俺らのところに来たのは、ぷりぷりプリズナーだけだったぜ」

　確か、Ｓ級ヒーローでジェノスさんの前にやられてた人だっけ。脱獄したって話だけど、野放しにして大丈夫なのかな。

「お2人はそんなことを仰らずとも、人気ですので協会へ山ほどファンの方々から、お見舞い品が届いていると思いますよ」

　もちろんお世辞は入っている。が、本心も入っている。彼らの人気はわからないが、サイタマさんや失礼だけど無免さんに比べたら女子ウケがいいことくらいわかる。

　……ゾンビマンさんはどうなんだろう。顔はいいほうだと思うけど、戦い方があれだし……うーん、わからない。

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