月を見つけて【ワンパンマン】

ー見舞いー ページ40

「無免ライダーの見舞い？」

「はい、彼を病院まで運んだのはいいんですが。やっぱり、容態も心配ですし……」

　なにより、間違えてゴーグルを持って帰ってしまったのだ。ジェノスさんは、別にいいだろ。みたいなことを言ってるが、やっぱり気になるのだ。

「まぁ、行きたいなら行ってこいよ」

ーーと言われたのですが

「あの……すみま……あ」

　スルーだ。というより、気づかれてない。Ｓ級やA級といったすごい人とばかりいるから忘れてたが、私って声掛けても無視されるくらい……影薄いんだった。

　まぁこうなったら、彼が入院している部屋を、自力で探すしかない。

「ウォッ！わりー！」

　ウロウロその辺を見ていると、走ってたいる人とぶつかった。病院内では静かに……ってこと人、イナズマックスさん？

「あ、あの。イナズマックスさんですよね」

「どうした？いきなり止まって」

　スティンガーさんもいる。あ、いかにも知ったげに話しているが、ニュースでたまたま聞いただけだ。

「って、女の子？もしかして、俺らのファンがわざわざここまで！？」

「いや、ないだろ！」

　楽しげに話している2人。完璧に蚊帳の外って感じである。

「と、悪い。俺に何の用だ？」

「いえ、イナズマックスさんではなく……無免ライダーさんに」

　というと、2人はあからさまに肩を落とした。

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