月を見つけて【ワンパンマン】

ー合否ー ページ22

「二人とも合格したんですか！おめでとうございます！」

　家に帰ると、すぐに二人が帰ってきた。ジェノスさんはS級ヒーロー、サイタマさんはC級ヒーローになったらしい。ジェノスさんってそんなに凄かったんだ。

「ジェノスさん、今晩はうちでご飯食べて行ってください。お祝いしましょう！」

　そう提案すると、ジェノスさんは「邪魔する」といって、何故か私を見つめた。見つめているので見つめ返す。

「A、俺は明日、先生と手合せをすることになった」

　何を言い出すかと思ったら、そんな事か。というのが私の本音ではあるが、そこをぐっと堪えて話の続きを聞く。

「もし、先生に1発でも入れることができたら、俺と二人きりで食事に行ってくれないか」

「はい、いいですよ」

　即答です。だって、食事くらいなら何も損はありません。最近では一緒に食べることも多いので、照れるようなこともありませんし。

　ただサイタマさんが夕飯を何にするかと悩むだけなので、私には何も問題もありません。

「そうか」

　私の即答を聞くと、ジェノスさんはようやく目線を下ろした。その口元はほんのわずかだが、笑みを浮かべていた。

　……申し訳ないが、彼と二人きりで食事を行くことは無いだろう。

ー空腹ー→←ー小包ー

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