月を見つけて【ワンパンマン】

ー小包ー ページ21

その後、ゾンビマンさんは1万円入った封筒を渡してきた。そして、オシャレなお店でディナーをして、公園で散歩をして、ショッピングセンターで買い物をした。

　それら全てをゾンビマンさんは「俺が払う」と言って、払ってくれた。遅刻したことを理由に全額払ったゾンビマンさんは、別れの時にはすごく満足気でした。

「もしよかったら、また」

「はい。今度は遅れず、ですよ」

　私はそう言いながら、カバンの中から青い小包をゾンビマンさんに渡す。全額払ってもらうのが申し訳なかった私なりのプレゼントだ。

「それ、家に帰ってから開けてくださいね。あ、あと！汗を吹いたハンカチは、次会った時のために取っておいてください」

　ゾンビマンさんは、ああ。というものように返事をして、別れ際に私を抱きしめた。何となくわかっていたことではある。

「A、俺は」

「ごめんなさい、私、今日はもう帰らなきゃ」

　何が続くかわかっていたから、私はあえて引き離した。まだ出会って二回目、その言葉を聞くには、あまりにも早い。

「それじゃあ、失礼します」

　そして私はその場から立ち去った。

ーー小包の中には、砂時計が入っていた。

　Aはプレゼントの意味を知ることなく、ただなんとなく買っただけだったが、ゾンビマンはそれを見ると胸が高鳴った。

ーー貴方と同じ時を過ごしたい

〜〜

ゾンビマンさん多いですけど、この夢小説は逆ハーレム。つまり、ゾンビマンさんオチかは、まだ決まっておりません。

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