呪力が憑いてた【呪術廻戦】

16話 ページ17

五条｢A、着いてきて｣


突然そういわれて、腕を引っ張られながら連れていかれた


先生、着いてきての意味知ってる？？


案内されたのは地下の部屋



入った瞬間殴る音が聞こえた

ソファから放り出される男の子


｢コーラ飲んでる時はやめろや！！｣


五条｢飲むなよ、何余裕こいてんの｣


...どういう状況


｢お家映画にはポテチとコーラでしょ！！｣


五条｢それはそうね｣


｢ってあれ？A？｣





知らない男の子、のはずなのに

名前を呼ばれた瞬間


虎杖くんの記憶が頭に流れてきた


初めての友達で、ずっと一緒だった

でも亡くなっちゃって


あぁそっか、私



『《ごめんなさい虎杖くん》』


流れる涙を感じた


『《私、虎杖くんのこと忘れてた

忘れちゃダメなのに、思い出したら悲しくて苦しくなるから、忘れてた

最初から虎杖くんが存在しないことにしてしまってた

ごめんなさい》』


頭を下げて紙を渡した



忘れちゃダメなのに

大事な人を忘れてしまいたいと願った

一瞬でも忘れてた私が憎い



ポン、と頭に手が乗った


虎杖｢辛い思いさせてごめん

今は元気だし問題ないよ｣


その言葉に少し安心した


虎杖｢でも忘れるって酷くね？｣


...心が痛い


『《ごめんなさい》』


虎杖｢悪ぃって思ってんなら、Aは生きろ

ﾀﾋんだら今度は俺が、Aのこと忘れてやるからな｣


ニッと笑って、虎杖くんは言った


もう一度その笑顔を見れたことに安心して、膝から崩れてしまう


虎杖｢うおっ！？大丈夫！？｣



五条｢いやー、感動の再会だね

ほんとAを連れてきてよかった｣


『《ご迷惑をおかけしました》』



そろそろ伏黒くん達のところに戻ろうとすると引き止められた


五条｢ちょっと待ってA

これ握ってみて｣


そう言って出したのは、屠坐魔とは違う刃物



...お願いだから職質されないでね、五条先生

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