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2020 5 ページ5
緑
朝
夢で見た、あの切なくも熱い記憶の、それも、消えかけてるはずなのに、体温も息遣いさえ一欠片も薄れていない、冷凍保存されたかのようなあのひとときのことを、胸の奥、頭の隅に押し込める作業。
ある意味ルーティン。
実家にいる時、地方にいる時などは、しない。
何故か、、、不思議とそんな夢は見ないし、いつもとは違う天井をただ見つめ、誓うだけで1日が乗り切れる気がする。
だったら、東京タワーなんか見えない部屋に引っ越せばいいと思うのだろうが、それは違う。
繰り返すが、オレにとって、東京タワーは戒めだ。
二度と、繰り返してはいけない、この気持ちを一握りでも表には出すことのないようにするための足枷だ。
足枷は重いほどいい。
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作者名：まさか
| 作成日時：2021年2月18日 16時
