7 ページ7
上杉side
「奈子!?」
相変わらずの若武を睨んでいると、立花の驚いた声があがった。
何事かと目を向けると、小学校低学年くらいの女子が立花に駆け寄るところだった。
は?
いきなりのことに驚く。
そいつの髪色や、大きな瞳、笑い方が立花にそっくりだったから。
・・もしかして、妹とか、か?
隣に座る黒木以外のメンバーは、俺同様驚いている。
小学生女子は「お姉ちゃん!」と叫びながら、満面の笑みで立花に抱き付いた。
やっぱり妹なのか。
一人納得していると、目を丸くして驚いていた立花が、すっと真面目な表情になり、妹を譴責しだした。
「こら、奈子!勝手にこんなところに来ちゃだめでしょう!?もう遅いのに一人で・・。危ないでしょ!」
ん・・・。
へえ。
どこか幼げなところがある立花が、しっかり"姉"をやってる姿は結構驚きだった。
妹を叱る彼女は心配そうに眉をひそめていて、妹のことを大事にしているのは瞭然だった。
姉としての責任感をきちんと持っているのも。
立花の対応に感心する。
まあ後で何らかの説明はあるだろうと、俺たちはとりあえず二人の会話を傍観することにした。
妹を諭してる姉の顔の立花は、普段見慣れてなくて新鮮だったし、な。
家だとこんな感じなのか。
そんなことを考えていたとき、立花妹がいきなりの爆弾発言を繰り出した。
「_お姉ちゃんが昨日、えっと・・、大事な仲間で、皆のことが大好き!って言ってた__」
23人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ooooooooo - 続き待ってます! (2022年2月12日 11時) (レス) @page10 id: 5ba6c307c9 (このIDを非表示/違反報告)
蒼斗 - 読みたい! (2018年9月26日 19時) (レス) id: 8b191a6805 (このIDを非表示/違反報告)
綾波美舞(プロフ) - やばい、奈子天然過ぎて怖い! (2018年8月6日 16時) (レス) id: ebfeae08b9 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま(プロフ) - 白波ハルキさん» 奈子ちゃんには脅威の天然であってほしいという欲望を存分に詰め込みました笑笑。本家よりも輪をかけて天然かも笑。コメントありがとうございました! (2018年7月30日 18時) (レス) id: 30f72d9208 (このIDを非表示/違反報告)
白波ハルキ - とっても面白いです!奈子ちゃん、もう脅威の天然ですね・・・。 (2018年7月30日 15時) (レス) id: 9ecfe93998 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しらたま | 作成日時:2018年7月26日 10時