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「今日の議題は、だな・・・。」

そこで少し若武が顔を曇らせた。

はて、どうしたんだろ。

「連絡したとおり、KZアプリについて話そうと思ってたんだ。だが、見ての通り、七鬼が来ていない。
理由はアプリ製作が佳境には入ったから、だそうだ。

それは一向に構わないんだが・・・。
そうなると」
「そうなるとやることがない、ってわけか。バカ武」
かぶせるように上杉君が言った。


「何おぅ!バカ武とは何だ!アホ杉!」
「文字の通りだよ、バカ武」

え、さっそくケンカ?

「やめなよ、二人とも」

「あーあ、始まっちゃったね。ガキ二人のケンカ」

そう言う翼の顔は結構楽しそうだし。


黒木君が溜息をつく。
「困ったもんだね。
議題がないんじゃ会議事態が成り立たないし。」


ああ・・

そして、実際その後はぐだぐだになっちゃった。

なにせ武・杉が何かにつけて言い争ってるんだもの。
黒木君はそれをやれやれってかんじで見てて、小塚君はおろおろしてる。

翼に関しては、もう完全にいたずらっ子の顔になって二人にちょっかいを出したりしていた。

議題がないんじゃ軌道を正そうにもできないし。

私は・・ちょっとしょんぼり、だった。
だってせっかく久しぶりの集合なのに。

もっとKZらしい有意義な雰囲気を味わいたかったな、ってかんじ。

はあ・・・



私が小さくため息をついたそのとき、ふいにカフェテリアが少しだけざわめいた。

まあ、ざわめいたってほどじゃないんだけど。


ただ、「かわいいー。小学生?」とか「小学部の授業、今日はないぜ?」とかそういう声が聞こえてきて、何となく騒ぎの元となっている入り口に目を向けたの。




・・・えっ




驚いて、口をパクパクさせる。

だってそこには

奈子がいたんだもの・・・

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ooooooooo - 続き待ってます! (2022年2月12日 11時) (レス) @page10 id: 5ba6c307c9 (このIDを非表示/違反報告)
蒼斗 - 読みたい! (2018年9月26日 19時) (レス) id: 8b191a6805 (このIDを非表示/違反報告)
綾波美舞(プロフ) - やばい、奈子天然過ぎて怖い! (2018年8月6日 16時) (レス) id: ebfeae08b9 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま(プロフ) - 白波ハルキさん» 奈子ちゃんには脅威の天然であってほしいという欲望を存分に詰め込みました笑笑。本家よりも輪をかけて天然かも笑。コメントありがとうございました! (2018年7月30日 18時) (レス) id: 30f72d9208 (このIDを非表示/違反報告)
白波ハルキ - とっても面白いです!奈子ちゃん、もう脅威の天然ですね・・・。 (2018年7月30日 15時) (レス) id: 9ecfe93998 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しらたま | 作成日時:2018年7月26日 10時

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