読みやすいCSSテクニック

配色 ページ11

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　背景と文字色のバランスが悪いとせっかくの素晴らしい内容も読めなくなってしまいます。それではもったいないですよね。

【例１】薄い文字

　そんなときだった。何かに呼ばれた気がして立ち上がる。直接声が聞こえたわけではないが、何かに引き寄せられているような感覚だった。リリベルは迷いのない足取りで歩き始める。さっきまでの恐怖も消え、ただ前に進むことだけを考えるようになっていた。
　導かれるままに歩き続けたリリベルは足を止めた。光だ。すぐそこに出口がある。森から出られることがわかると、彼女は一目散に駆けだした。光が目の前にせまり、間もなく外に出られる。

【例２】鮮やかな背景
　森を抜けた先で待っていたのは、枯れた世界だった。倒れた木、くすんだ低木、干からびた土地、壊れた廃墟。死んだ世界、そんな表現がしっくりくる場所なのに、何故かリリベルは微かな懐かしさを覚えた。その感覚の正体が気になり歩む足を止められない。彼女は一人で煤けた世界へと入っていく。足を踏み入れた瞬間、枯れたはずの大地がざわついたような気がした。
　リリベルは命の通っていない木々のあいだをぬって探索を続けるが、この場所で自然の息吹を感じられるものは何一つなかった。ときおり崩れた廃墟もあるが生活感は全く感じられない。彼女は一体何に呼ばれたのだろうか。それすら見当もつかず、リリベルはこの場所に似つかわしくない輝く銀髪を揺らしながら世界の墓場を彷徨っていた。
　

　例１は文字が薄くて読みにくい、というのはわかりやすいですね。
　忘れられがちなのが例２のパターン。文字色は黒、背景は黄色だから濃さは問題ありませんが、背景の色で目がチカチカしてしまいます。一部分だけの使用は綺麗でも、背景に使うと目が疲れてしまう色があります。

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