名を付けるならなんと呼ぶ【ONEPIECE】 (ページ7)

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Ⅱ 弥縫したのは策か想いかページ7

弥縫したのは策か想いか
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びほうしたのはさくかおもいか

ノースブルーのとある島。

比較的人口が多く栄えた国があるこの島には、多くの人が生活し、店なども立ち並ぶ華やかな街並みが広がっている。

その裏。

国の中心にある島から少し離れ、目立つ建物と建元の隙間を何本か進むと、所謂“スラム街”のような、薄暗く不清潔な上治安の悪いエリアが広がっていた。

そんな場所を臆することも無く歩く青年＿＿＿＿トラファルガー･ローは、周囲を見渡すと陰気臭くつまらない景色にその鋭い目付きをきょろ、と動かし眺めた。

こんな場所はどこの国に行っても必ず存在する。
そういう場所にこそローは用があるのだ。

まだ旗揚げをして海に出てからは間もない。海賊としては片手で数えられる程度の島を訪れただけで、色々な国を見てきた訳では無いが、後暗い＿＿忌々しいとすら思える過去の経験から、こういった場所にも俺は慣れ親しんでいた。
あの頃に学んだ事や経験した事が、今のローに大きく役立っている事が多少癪ではある。

薄暗い路地を歩き、幾つか薬品を仕入れたりと用をすませつつ、適当な店に入り周囲を観察する。この国に入って2日目になるが、まだ目的の情報を耳にすることは無かった。
そして今日も、もう日付が変わろうとしている。
今日はここまでだなーー。
と、宿に戻る為歩いていた。その時、

突然、パァン、パァン、と乾いた音が静まり返った街に響いた。
音の大きさからしてもかなり近いだろう。