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馬鹿騒ぎをした後に、Aの制止によって事なきを得て、不死川が帰った後。
Aは鬼の禰豆子に抱えられ困惑していた。
「禰豆子、Aさんが困ってるだろ。離すんだ」
「むっ、むー!」
兄の炭治郎の話をぶんぶんと横に首を振り、否定する。
まるでAを妹だと思っているようだった。否、実際そう思っていた。
「湯浴みもまだ済んでいないんだから、早く入らないとだろ?」
Aを離させようと手を伸ばした矢先、禰豆子は廊下へと走り出した。
すぐさま炭治郎が追いかけると、浴室へと駆け込む彼女を見て足を止めた。
「禰豆子が一緒に入るのか?」
「む!」
大丈夫だ、と言わんばかりに胸を張る禰豆子を見て、炭治郎は折れた。
部屋へと戻っていく炭治郎に何も言えないまま、Aは禰豆子にされるがままになっていた。
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「伊之助さん、かみをかわかさないとかぜ引きますよ」
「あ?うるせぇ、俺は強いから引かねーよ!!」
湯浴みから出た伊之助の髪を乾かそうとするAの努力は虚しくも止められた。
伊之助が彼女を自分の膝に乗せたのだった。
「うわっ」
「お前も言えねぇじゃねーか」
がしがしと、まだ完全に乾いていないAの髪を荒々しく拭いた。
彼女の髪が乾いたら、次は交代。
本当の兄妹のような雰囲気が流れる二人の中に、善逸が羨ましそうな顔をして入ってきた。
「伊之助ばっかり狡くない?Aちゃん、俺にも後でや」
「善逸は自分でも拭けるだろう?」
「何で止めるんだよ炭治郎!あぁぁぁ引っ張らないでぇぇぇ!!」
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レミィ - 面白かったです!今コロナが流行っているので気を付けてください! (2020年3月9日 11時) (レス) id: edb0276662 (このIDを非表示/違反報告)
ぴっぴ - とても面白かったです!私もこんな小説が書けるようになりたいです! (2020年1月28日 16時) (レス) id: 113690dea7 (このIDを非表示/違反報告)
Kaede(プロフ) - 零さん» 本当ですね、すいません!ありがとうございます! (2019年10月17日 1時) (レス) id: 7af5a2cf72 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 「吾妻」じゃなくて「我妻」だと思います。間違ってたらすみません (2019年10月16日 23時) (レス) id: ac710565be (このIDを非表示/違反報告)
Kaede(プロフ) - 雪乃さん» 教えてくださりありがとうございます!すぐに直します!指摘コメントありがとうございました! (2019年10月13日 10時) (レス) id: 7af5a2cf72 (このIDを非表示/違反報告)
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