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44. ページ44










「いいの?死ぬの、めっちゃいてぇかもよ」








あちこちで銃声が轟く。

ランにぃもランにぃで、私を庇いながら隠れて銃を持つ。









「いいよ。痛いのだって大丈夫だって、言ったでしょ?」








笑って、ランにぃに言ってみる。



だから、死ぬならランにぃの手がいいなって、言おうと口を開いてやめた。

ランにぃが、少し悲しそうに笑ったから。








「・・・俺は、痛いのは嫌いだって、聞いたよ」





「・・・起きてたの?」








優しく笑う。

ランにぃのその笑顔が好き。



暫くして銃声が止んで、リンにぃがランにぃを呼んだ。








「・・・A」





「ん?」








ランにぃが私を下ろす。


それから、私の手を握って、カチャッて、銃を渡す。








「え?」





「父親、自分で殺して?」








渡されたものは、落とすのも、返すのも怖くて、私の手の上。



ランにぃはにっこり笑って、私にそう告げる。





殺す?


すぐには理解できなくて、思わずリンにぃを見る。




真面目な顔で、リンにぃは小さく頷いた。





きっと私に残された選択肢は少ない。


死ぬか、殺すか。




殺したところでその後生かしてもらえるかどうかはわかんないけど。








「殺したら、私の事、ランにぃが殺してくれる?」





「は、」





「本当は痛いの嫌い。だから、簡単に、直ぐに、殺してくれる?」








言いながら、1歩、また1歩前に進む。


ボコボコになって、もう動けない、お父さん。




彼に私への愛情がないように、私からもこの人への愛情も、他の感情もない。






これを殺すだけでランにぃが私を認めてくれるなら、殺してくれるなら、こんなことは簡単だった。













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☆真菜*(プロフ) - ありがとうございます! (2023年3月28日 18時) (レス) id: af29f1e969 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ☆真菜*さん» コメントありがとうございます!!とっても嬉しいです!ぜひぜひお好きなようにお願いします〜!ありがとうございます〜! (2023年3月28日 18時) (レス) id: bc1f8927b1 (このIDを非表示/違反報告)
☆真菜*(プロフ) - 素晴らしい作品を見つけてしまった!どうか私の小説の方でるるさんを宣伝(紹介)してもよろしいでしょうか!!!! (2023年3月28日 9時) (レス) id: af29f1e969 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ミルねこさん» コメントありがとうございますー!とっても嬉しいです!今後もよろしくお願いしますー! (2023年3月17日 16時) (レス) id: bc1f8927b1 (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - うっ……神作品を見つけてしまった…!夢主ちゃんに感情移入し過ぎで涙腺ヤバいです……!!蘭ちゃぁぁ〜ん!!早く連れ出してぇ!!続き、楽しみにしてます!! (2023年3月16日 21時) (レス) id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るる | 作成日時:2023年3月2日 0時

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