反社とJK【灰谷蘭】

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｢･･･お前、ほんとに天使かよ｣








フッて、笑い声。


大好きな、低めの、優しい･･･。








｢ラン、に･･･｣





｢ん？｣





｢こ、ここから逃げないと。お父さんが、梵天って、灰谷兄弟、殺すって｣








それで、それでって、感動の再会も何も無い。



ランにぃがここにいることについてとか、嬉しいとか、涙とか、そんなことよりも何よりも言わないといけなくて。









｢うんうん、一旦落ち着け？･･･竜胆｣







りんどう。

そう呼ばれて、リンにぃが前に進む。



･･･竜胆って言うんだ。リンにぃ。



リンにぃが前に出たのと同時に、何人か、知らない人達が前に出る。

みんな、物騒なもん持ってんなぁって。








｢･･･ランにぃ｣





｢んー？｣





｢･･･梵天の幹部2人で、灰谷兄弟って、2人のこと？｣








優しい笑顔。


そんな笑顔が、少しだけ歪んで、笑う。

そうだよって。










｢･･･かっこいいね｣





｢だろ｣








変な感じ。



いつものランにぃと違う。





知りすぎちゃったのかなぁ。









｢･･･お父さんとランにぃ達は敵なの？｣





｢そうそう。そんな感じ｣





｢･･･じゃあ、お父さんの娘の私も敵？｣





｢･･･知ってる？お前、あいつと血繋がってねぇよ｣





｢･･･え？｣





｢まぁどっちにしろ、普通はお前も殺さなきゃなんだけど｣





｢そーだよね･･･。じゃあ、さっさと殺してね。お父さん･･･じゃないのか、あの人と同じお墓とかはやだよ｣








お墓すら、入れてもらえるかわかんないけど。









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