反社とJK【灰谷蘭】

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朝、無意識に目が覚めて、朝ごはんを作らないと、なんて寝ぼけて時計を見る。



それから、いつもの場所に時計がなくて、隣に顔面国宝かよとつっこみたくなる顔があって、お兄さんに拾われたことを思い出す。






そっか、今日は頑張って朝ごはん作らなくていい日か。


何曜日だ？学校、あるっけ。





昨日が何曜日だったかも分からないのは寝ぼけてるせいか。


グッと手を伸ばしてスクバから携帯を取りだしたけど充電は無い。



休んだらダメだ、バレたら怒られる。






でも、お兄さんにお礼をあげてないのに勝手にも帰れないし、でも、起こすのも悪いし。


あぁそうだ、電話番号とメアドをメモすればいいんだ。

なんて、誰でも思いつきそうなことを思いついて、バッグの中にあったノートの端に電話番号とメアド、それからありがとうの文字を書いて、起きないお兄さんのイケメン顔を少し見てから、そっと部屋を出た。





家の鍵閉めないとかなって思ったけれど、こんな最上階にあんな怖い雰囲気の人が住んでるわけで、大丈夫でしょ、なんて勝手に思って億ションともさようなら。



途中、お兄さんと同じような髪色のウルフのお兄さんとすれ違って、このマンションの顔面偏差値すごいなぁなんて考えながら登校。






登校中、今日は休日だと土曜日が定休日のパン屋さんの前で気づいて、項垂れた。



どの道、携帯の充電はない。


家に帰らないと生活用品もない。



お父さんのいない時間を探って、家に帰るしかない。











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