反社とJK【灰谷蘭】

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そりゃ、そうか。



知らない電話番号に出るような人じゃない。

これは私の携帯じゃない。




涙が溢れてきた。




その場に座り込んで、もう、何も考えられない。





楽しすぎたんだ。


最近ずっと、ランにぃが居てくれたから。

好きな人が、そばにいたから。





今が当たり前の日常だったのに、あんな気持ちを知ったから。

楽しいって、思っちゃったから。







ここから出たい。


もう我慢できない。




ここにいたって、いつかは来ない。




でも、私が最近想像していたいつか、には、ランにぃがいて、ランにぃの気分が変わらないまでって分かってながら、ランにぃと一緒にいたくて。


じゃあ、どうしたらいい。



何を考えて、何を想像して、どんな未来のためにここに居るんだろう。




生きてる理由なんて、最初からなくて、やみくもに、私を必要とする母親と妹のためだけに生きてて、それで･･･。




それでなんだろう。


泣き疲れて、その場に寝転んだ。





このまま、いつか父親に殺されるんだろうか。


･･･死ぬなら、自分の意思がいいなぁ。






目を瞑る。


眠ろう。




夢の中は私だけの世界。

誰も邪魔しない。

なんにでもなれる。





息を吸って、吐いて、吸って、吐く。


自分の呼吸音が聞こえる。

鼓動で胸がリズムよく動く。


血が流れて、生きてる。





まだここに生きてる。







眠りについて、見る夢は、いつか、ランにぃにまた、会える夢。











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