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26. ページ26










毎朝、私は家族のご飯を作って家を出る。


私の家での立場は、サンドバッグと家政婦だと思う。




私の事嫌いなくせに、私が作ったご飯は食べる。


もちろん、ちょっとでも完璧とズレれば怒られるし、お父さんの機嫌が悪ければ更に都合が悪い。





ランにぃはきっと、私の作ったものに文句なんて言わない。

でも、できるんだって、すごいって、思われたい。


そんな気持ちといつもの癖で、綺麗な朝食を目指す。




ランにぃはコーヒーを飲みながら携帯をカチカチ。








「半熟でいい?」





「分かってんじゃん」








忙しいのか、こちらに視線は来ない。


だけど、その言葉だけでニヤついてしまう。




でしょ、って言って、焼けた目玉焼きをお皿に乗せれば朝ごはんの完成。


食べてーって言って、ランにぃの前にお皿を置く。








「お前は?」





「え?」





「俺の分しか作ってねぇの?」





「・・・癖で」








人のいる食卓でご飯を食べたことは無い。


自分の分を、他の人の分と一緒に作ったことも。





そっか、普通は・・・。








「でも、ほら、朝はお腹空かない派だから。大丈夫」





「・・・おいで」








言いながら、ランにぃは私の手を引く。



ポスッて、気づいたらランにぃの膝の上。









「ま、待って、」





「暴れんな」








なんだか恥ずかしい体制。


向かい合ってるわけじゃない。



でも、傍から見たらどうなってる?って考えて、一気に恥ずかしくなる。

人の上に乗ったことなんてない。どうしたらいいの?


分からなくてバタバタすれば、ランにぃは私を制する。








「一緒に寝てんのに何焦ってんだよ」








見なくても分かる。


ランにぃはいつも通り笑ってて、私は、いつもより顔が赤い。











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☆真菜*(プロフ) - ありがとうございます! (2023年3月28日 18時) (レス) id: af29f1e969 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ☆真菜*さん» コメントありがとうございます!!とっても嬉しいです!ぜひぜひお好きなようにお願いします〜!ありがとうございます〜! (2023年3月28日 18時) (レス) id: bc1f8927b1 (このIDを非表示/違反報告)
☆真菜*(プロフ) - 素晴らしい作品を見つけてしまった!どうか私の小説の方でるるさんを宣伝(紹介)してもよろしいでしょうか!!!! (2023年3月28日 9時) (レス) id: af29f1e969 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ミルねこさん» コメントありがとうございますー!とっても嬉しいです!今後もよろしくお願いしますー! (2023年3月17日 16時) (レス) id: bc1f8927b1 (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - うっ……神作品を見つけてしまった…!夢主ちゃんに感情移入し過ぎで涙腺ヤバいです……!!蘭ちゃぁぁ〜ん!!早く連れ出してぇ!!続き、楽しみにしてます!! (2023年3月16日 21時) (レス) id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るる | 作成日時:2023年3月2日 0時

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