反社とJK【灰谷蘭】

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寝るぞって言われて数分。



この間同様、私はランにぃのベッドの上。

この間と違うのは、確実に抱き枕にされてること。





すぅすぅと聞こえてくるランにぃの寝息。


寝るのはやぁ。疲れてたのかな。








｢･･･ランにぃ寝た？｣








ちょっとした出来心で、ほんとに寝てるか確認。


返事はない。動きもない。



寝たか〜って、思ってから、ゆっくり、息を吸う。








｢私、本当は痛いことは嫌い。｣








ポツ、っと、ランにぃが寝てるのをいいことに一言。








｢お礼に痛いことは、やめて欲しいけど、でも、ランにぃ優しいから、してもいいよ。｣








矛盾。

でも、本音。



こんなに幸せで楽しいもん。

どうしたら、返せるかなって、ずっとどこかで考えてる。








｢初めてのことばっかり。ランにぃは優しい。｣







だから、って、1度言葉を止めて、私を抱きしめるランにぃの硬い胸に少し額を押し付ける。







｢気分、まだ、変わらないでね｣








聞こえてるわけが無い。


答えも何も無い。


伝わってない。




でも、本人が起きてる時にこれを言える自信はない。



面倒な人になっちゃいけない。





私の事なんか、簡単に捨てられるんだから。


拾ったらみんな、すぐ捨てる。






飽きられたら終わり。








悶々と考えている間に、ランにぃの暖かさと優しい香りに包まれて、ゆっくり、夢の世界。











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