検索窓
今日:3 hit、昨日:18 hit、合計:201,994 hit

24、心配 ページ24






あの日どんちゃん騒ぎして1週間。


普通ならまだ入院していないといけないけれど

入院生活が暇すぎることと、仕事が心配すぎること。


この2つの理由から医者に無理言って(脅迫して)退院させてもらった。


まだいつ傷が開くか分からないから、と何十回か言われた。


はいはい、と返事をして退院の準備。


もちろんみんなには言ってない。

絶対反対されるし。


医者に無理やり持たされたたためる車椅子。


松葉杖でいいって言ったんだけど

両足ダメにしたから車椅子にしてくれと。


使わんけど、邪魔だ。


見回りがてら帰ろうと新調した隊服に身を包む。



「うん、しっくりくる」



そうして、屯所に向かって歩いた。


が、疲れる。思っていたより疲れる。


あれ?私ミツバ編でこの距離猛ダッシュしたよね?

体力も落ちたし何より体がだるい。


はぁ、迎え呼べばよかった。

でも、帰っちゃえば誰も追い返せないし。



「…あぁ、あれは、危ないな」



子供がばたばたと走っているのが見える。


それと、猛スピードで走行するトラック。

普通にスピード違反だろ。


おいおい、と持っていた車いすや余ったフルーツなどの荷物を投げ捨てて走る。



「それは、、ひかれるってぇぇぇぇぇぇえ!」



みしみしと痛む足を動かして

子供を抱きかかえて滑り込む。


痛い痛い。

中はズボンでけど足は丸出しなんだって私。


滑り込みで皮の向けた足を少し庇って起き上がり

トラックを追いかけるため走ろうとすると、



「あれ止めればいいアルか」



聞き覚えのある声。

と、銃声。



「そんな勢いよくぶっ放さないでくれる?!」



急に出てきた神楽ちゃんがトラックのタイヤを打ってくれた。



「結果良ければ文句言うなアル」


「ありがとうだけどさぁ」



話しながら居眠りする運転手を叩き起こす。



「あっぶねぇだろうが!逮捕だ!」



と、手錠をつけて歩く。神楽ちゃんもいた。



「パトカー呼べヨ」



そういう神楽ちゃんはなぜか私が乗った車いすを押していて

運転手と歩いてる。


なかなかにシュールだな。




「ダメだよ、勝手に退院してきたもん。神楽ちゃん鼻ほじんないの」


「…大丈夫アルか?その、怪我とか」


「うん、擦りむいたとこだけ痛い」


「手当してもらえヨ」



神楽ちゃん、心配してくれてる?


へへ、なんて思ってるうちに屯所に着いた。




25、おかえり→←23、ミツバ編ー完



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (88 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
391人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 真選組 , 紅一点
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あい(プロフ) - eight40094さん» コメントありがとうございます!すっごく嬉しいです!これからもよろしくお願いしますー! (2021年2月9日 7時) (レス) id: 7ef5ab0f96 (このIDを非表示/違反報告)
eight40094(プロフ) - あぁ、早く続きが見たいです!忙しいと思いますが、作者様頑張ってください! (2021年2月9日 3時) (レス) id: c00f201ead (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あい | 作成日時:2021年1月30日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。