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涼音side
そんなっ……
涼音「っ……ほんとっ……なの……?」
私は蓮を見る。
蓮は頷き、こう言った。
蓮「ああ。本当だ。涼音と付き合いはじめてから、まだ自分の気持ちを伝えきれてないモヤモヤが胸の中にまだあって……直接本人に言おうと思ったんだ。
そしたら、Aが言ってくれたんだ。
涼音を幸せにしなかったら、許さないからねって…………。」
涼音「そん……なっ……」
そんなことって……
どうして……?
私、あんなにひどい言葉かけて傷つけて……
私は腰が抜けて、座り込んだ。
どうしよう……
私Aに沢山酷いことばっか言ってきた……
それなのに……Aは私のことを……
先程の坪井といい、Aといい、私はなんてことをしてきてしまったんだろう……
心の奥底から後悔と、今更後悔する自分に悔しく、涙が溢れ出てくる。
涼音「私……酷いこと……した……。」
私「……ちがう……。」
ちがう……?違うって何が……?
涼音「え……?」
私「……私が……いけないの……。
こういう勘違いをちがうって、言えなかった。
坪井先生のように、涼音のこと、傷つけた。分かってたのに……心の中ではちがう……違うよって……思ってるのに……口に出せなかった私が……いけないの……。」
私「私が……弱いから……。」
その時のAは私たちに初めて見せた弱音だった。
私「私は……もう、気にしてないから……。
でも、坪井先生にはきちんと謝ろう……?」
そう言って優しく差し伸べてくれる手。
私はゆっくりとその手を掴み、パソコンへとたった。
坪井「水越……。」
涼音「坪井先生……私は水泳部の辞めさせられたことを根に持ってあの動画を配信しました。
本当に……すみませんでした…………!」
そう言って深々と頭を下げる
坪井「……水越、頭をあげてくれ。」
そう言われ、頭をあげる。
坪井「俺も……すまなかった……。あんな言い方は……なかったよな…………。」
そう言ってくれた……
どうして、こんなに……許してくれるの……?
坪井「でも、動画ってなんの事だ……?」
え……??
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Asahi - いつも読ませて頂いています!逆転優勝おめでとうございます(^^) (2020年9月13日 22時) (レス) id: adbf76b9c4 (このIDを非表示/違反報告)
シュガー - 緑組、逆転優勝おめでとうございます!この小説大好きです!他も頑張ってください! (2020年5月27日 11時) (レス) id: c71c96e89f (このIDを非表示/違反報告)
Ta_mu_pu(プロフ) - ありがとうございます!! (2019年9月22日 13時) (レス) id: c4889ab0e5 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く面白いです!これからどうなるのか楽しみです。頑張って下さい! (2019年9月20日 23時) (レス) id: 7c779db0ef (このIDを非表示/違反報告)
Ta_mu_pu(プロフ) - ありがとうございます! (2019年9月2日 17時) (レス) id: c4889ab0e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すず | 作成日時:2019年5月22日 22時