ねぇ、なんでよ……「3年A組」stage3

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甲斐side







鈴木が倒れた






鈴木はあいつに美術室へと運ばれて行った








なぜ、俺は具合悪いのにきずけなかった？







自分がいくら鈴木の隠し事を知りたいからといって体調を心配しない自分が腹立たしくて仕方なかった







違う……俺は、鈴木をただ知りたいだけなのに……







困らせたいんじゃないんだ






だって、俺はこんなにも鈴木が好きだから









もっと知りたいんだ








いつかは俺に相談してくれるようになって欲しい






俺にだけは……って





あの時









鈴木「…茅野さん、知りたいのはみんな一緒。

茅野さんだけあせって、答えを出させる必要はない。


言いたくない秘密があるのはみんな一つくらいあるでしょ？



甲斐くんが夜８時までゆっくり決めて答えればいい。」






あの時、鈴木は俺のしたことを知りたかった……









でも鈴木は俺が言うまで待ってくれたのに……俺はっ……









自分が情けなかった









甲斐「俺……ほんと、駄目だな。」








唯月「……甲斐……。」









目を覚ましたら、きちんと謝ろうと思った。






でも最近の鈴木は可笑しくて





なんつーか……






俺はそっと鈴木達が出てった教室のドアを見つめる








わかんねぇ







でもなんか、消えそうなんだ






勝手に1人でいっちまう気がするんだ





どこか遠い遠い国とやらへ。






背中が妙に小さく見えて、無理して笑うようになって






勝手にいなく、ならないよな……？









今度は、焦らず待つからさ。








ことが終わったら、なんか、お前の好きなもん奢るから……いやまぁ、そういう問題じゃないんだけど





あいつを明るい笑顔にしてやりてぇんだよ。






そのぐらい、いいだろ？






だって、好きな奴には、やっぱり笑顔でいて欲しいって思うもんだからさ。

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