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小さなサプライズ *ツリメ ページ7

「ねぇA」

 しりとりしない?

 水族館の帰りの車

 助手席で眠そうな私を起こそうとさっきから必死なツリメくんのお誘いを私はいつも断れない

 私が中々返事を返さないでいると、彼は間延びした声でまた私を呼んだ

「んっー…!いいよ!」
 
 私は軽く伸びをしてそう返す

「りね!えーと…えーっと…り。り?」

「詰まるの早くない?ツリメくん」

 私は軽く笑うと彼もいや…りって…と呟く

 しりとり、りんご、って流れは結構有名な気もするんだけど

「りんご!」

 …以心伝心?なんて少し寒い言葉が頭によぎった

「ごーりーらー」

「らっぱ!」

 は、だったら私はもう決まっている

「ハコフグ可愛かったよね」

「ね?」

「ぐだよ」

 ぐね。と笑いながら彼は付け足すようにAハコフグばっか見てたよね。と言う

「フグいるの珍しいよね」

 私が会話を展開させようとすると、彼はしりとりの続きを思い出したように大きな声を上げた

「あっ!!」

「…びっくりさせないで…」

 彼はごめんごめん!とまだ興奮が冷めないよう

「車のドアポケット」

「…ドアポケット?」

 彼の言う通り私はドアポケットを覗く

 そこにはいつも入ってる私の好きな飴玉と

 可愛いリボンのついた包装

「えっ…えっ!ツリメくん!」

「開けていいよ」

 そこには可愛い魚のストラップが入っていた

「ねぇ…いつの間に…あ、いや…なんか驚いちゃって…」

 言葉が出ない、と言った私の顔をちらりと見たらしいツリメくんはまだまだまっすぐな高速道路の中、彼はあいた片手で頭を撫でた

 私は顔を上げて彼の方を見る

 彼はいつもより優しい声色で私よりも嬉しそうな顔で笑う

「ねぇなんで涙目なの」

怒り *リクヲ→←惚れた弱み *そらちぃ



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設定タグ:YouTuber , アバンティーズ , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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そーにゃ(プロフ) - あやもちさん» コメントありがとうございます!短編なのに話が繋がってしまっていいか不安でしたがそう言ってもらえると嬉しいです!こちらこそ最後までお読みいただきありがとうございました!! (2017年8月1日 11時) (レス) id: d0b511bd78 (このIDを非表示/違反報告)
あやもち(プロフ) - 素晴らしいエンドでしたサイコーです(早口)←ありがとうございました(*´∀`)♪ (2017年8月1日 2時) (レス) id: 6e3c6d7283 (このIDを非表示/違反報告)
そーにゃ(プロフ) - 三谷さん» コメントありがとうございます!短編集でありながら最後の話まで繋げると言うのも一つのテーマでした。気づいてくれて嬉しいです!そう言ってくれると嬉しいです!また機会がありましたら小説を書いていこうと思いますのでまたどこかでお会いしましょう! (2017年5月14日 23時) (レス) id: 794bc085aa (このIDを非表示/違反報告)
三谷(プロフ) - 毎回読むのがすごく楽しみでした!最後の結婚の話まで全部繋がってたんだなぁと思うとすごくキュンキュンします!またそーにゃさんのアバンティーズの小説を読めるのを楽しみにしています(´∀`*) (2017年5月13日 23時) (レス) id: f63b48d130 (このIDを非表示/違反報告)
そーにゃ(プロフ) - みなみさん» リクエストありがとうございました。喜んでもらえて良かったです。また何かリクエストがありましたらよろしくお願いします!今後とも短編集をよろしくお願いします! (2017年4月28日 20時) (レス) id: 794bc085aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:そーにゃ | 作者ホームページ:http://puchiamatheater  
作成日時:2017年4月2日 3時

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