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9話〜百side〜 ページ10
ユキはずっとスマホを鳴らしている。
けど、Aちゃんは放置しかしない。
番号はドラマの仕事の時、ユキがAちゃんを専属に指名したらしく、その時に教えてもらったみたい。
要は、仕事以外かけてくんな、ってことだろうけど。
「……ダメだ、出ない」
「仕方ないよ。ŹOOĻの収録あるから、四人のメイクをしているかもだしさ……」
「そうだけど……」
Aちゃんは、オレを見ると避ける。
ユキを見たら見たで避けるけど、それ以上。
オレはAちゃんと仲良くしたい。
だから、話しかけようとしたことがある。
その度に、逃げられる。
理由はわかっている。
……ユキは、わからないらしいけど。
「……万と会ったから、少しは……と思ったけど、相変わらずだ……」
困ったように嬉しそうに、ユキは言った。
頑固な彼女に困っているのだろう。
変わらない彼女が嬉しいのだろう。
「大丈夫だよ」
「モモ……」
「Aちゃんは、Re:valeは好きなはずだから……」
オレが大好きだった、Re:valeが。
千さんと万さんが創った、Re:valeが。
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作者名:通りすがり | 作成日時:2019年7月8日 9時