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11話 ページ12

お義母さんは今日は泊まらない、と言ったので見送った。

空と海を寝かし付け、仏壇の前に座る。
写真の晶人さんを見て、涙が滲んだ。


どうしよう。私、わからない。
だって、だって、だって……。

社長に、新しくなった社長に、見透かされていた。
全部、全部、全部、お見通しだった。



『きみぃ、Re:vale嫌いでしょ?』

『Re:valeというより、モモが』

『もっと言えばゼロが! アイドルが!』

『だいっきらい、なんでしょ』



今日、呼び出されて言われた言葉。
ああ、そうだよ。嫌いだ、嫌いだ、大嫌いだ。

でも、兄さんが守りたかったものだったから。
兄さんが、守ろうとしていたから。
私は、Re:valeが大好きだったから。


テレビでRe:valeが映る度に思ってしまう。
見る度に、思ってしまう。
「なんで」「どうして」「違う」「そこにいるべきは……」
思って、しまうんだ。


『Re:valeのスキャンダルネタ、楽しみにしてるよ』


私は返事をしなかった。


まだ9時だ。
私は、決心して電話をかけた。


メモとペンの用意をして。

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作者名:通りすがり | 作成日時:2019年7月8日 9時

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