09.入試3 ページ10
なるほど、と私はそこで試験の内容を理解した。
ただ敵をやっつけるだけではないのだ、と。
敵ポイントともうひとつ注目点があるのだ。
雄英も中々考えてるな。
これ、頭が切れる人じゃなきゃ気付かないよ。
「各会場に一体！所狭しと大暴れしているギミックよ！」
「有難う御座います失礼致しました！」
「俺からは以上だ！最後にリスナーへ我が“校訓”をプレゼントしよう！かの英雄ナポレオン＝ボナパルトは言った！『真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者』と！」
ああ、もうこれ確信だわ。
敵ポイントだけじゃくて、
「“Plus Ultra”！！それでは皆良い受難を！！」
実技試験か…。今自分に出来ることを精一杯頑張ろ！
＊＊＊
私は出久と勝己と別れ、動きやすい服に着替えた後、試験会場Cの前で待機していた。
ひっろ！街一個分あるんじゃないか、これ。
雄英金持ち過ぎない？
周りは色んな個性に溢れた者ばかりだ。私も負けてられないな！
まだ誰にも教えていない私のもう一つの“個性”。
ひとつは『無効化』だが、それだけでは敵は倒し切れないだろう。
ならば、もう一つの“個性”を使う他ない。
んー、いつ始まるかわかんないし、とりあえずスタート準備だけ……
「ハイスタートー！」
……ん？え？これスタートの合図！？
もう入っていいってことだよね？
同じくえ？となっている受験生を置いて、私は会場内へと走り出した。
「どうしたあ！？実戦じゃカウントなんざねえんだよ！走れ走れぇ！！賽は投げられてんぞ！！？」
と言うマイクさんの言葉を聞き、遅れて走って来た周りの受験生。
よーし、敵を探しますか！
大きいからすぐ分かるはず……。
と考えていると横の建物を突き破って緑色のロボットのようなものが現れた。
そのロボには大きく2の数字が記されている。
び、ビビったわ！
これが2Pの敵かな？
んじゃ、早速みんなの力を借ります！最初は……
「『フェイト』セイバー、アルテラ」
そう口にした途端、私の頭を包み込むように白く透明度の高いヴェールが出現。
それと同時に右手に三色に輝くアルテラの宝具の剣が握られている。
久しぶり、アルテラ。
会えて嬉しい。
〈私も嬉しい、私のマスター〉
とアルテラの声が頭の中に響く。
その変わらない声に私は安心した。
姿はない。
けれど、私の中に
それだけで充分だ。
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セブ推し(プロフ) - サヒアさん» ありがとうございました！ (2018年6月11日 16時) (
レス) id: f4753b0a53 (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - セブ推しさん» 藤丸(ふじまる)、立香(りつか)って読みます。説明なくてごめんなさいm(_ _)m (2018年6月10日 23時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 珈琲さん» 本当ですね、アホですね私。教えて下さりありがとうございます！最高…！？う、嬉しいです！頑張ります！！ (2018年6月10日 23時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 撫菜兎さん» 完結出来るよう頑張ります！！ (2018年6月10日 23時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
セブ推し(プロフ) - すみません，質問なんですが主人公の名前はなんと読むのですか？教えて下さい((｡´･ω･)｡´_ _))ﾍﾟｺﾘ (2018年6月10日 17時) (レス) id: f4753b0a53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2018年2月16日 23時
