11.入試5 ページ12
現在敵Pは40を超えた。
もうひとつの注目点であるPはまだわからないが、かなりの人を救けたと思う。
「残り時間、1分41秒ってとこかな」
〈…立香、何か大きなものが…来る〉
「大きな？それって…」
一体何…と言おうとした時だった。
ガガガガ…ッと地面が揺れる。
地震かと思ったがそうではなかった。
緑色の機器、大きく0と書かれたロボット。あれは説明で聞いた例のお邪魔虫の0P敵。
「…って、大き過ぎない！？」
周りのビルより遥かに大きいそれは、道を破壊しながらこちらへと向かって来る。
周りの受験生は悲鳴と驚きの声をあげながら、逃げるように走り出していく。
「私、せいぜいドラゴンくらいだと思ってたんだけど…。それよりデカイわ」
〈！立香、あそこを〉
「！」
アルテラに言われた方を見てみると、2名ほどの受験生が足場を崩されたのか、移動不可能な状態に陥っていた。しかもよく見ると1人は泡を吹きながら気絶しているではないか。
「ちょ、そこにいたら敵に潰されるんじゃ…！」
周りが逃げる中、私はその2人の元へ駆け寄る。
そして1人の金髪の男の子がこちらを見て目を丸くする。
「あ、あんた…何でこっち来たんだよ！」
「何でってあの0P敵を止めるためだよ。えと…金髪君はその…葡萄君？とそこから動かないで」
「は？と、止めるってどーやって…」
「いいから！…アルテラ、宝具解放するけど…いける？」
〈ああ〉
その短い返事に、思わず口元を緩める。
どーなるかわかんないけど、目の前に困ってる人がいたらほっとけないもん。しょうがない、これが私なんだから！
剣を構え、狙いを定める。
光の三色の渦が私達を包み込む。
言葉をアルテラと共に紡ぐ。
「〈命は壊さない。その文明を粉砕する。『
そして私達は敵を的に光と共に貫き、大きな風穴を開けた。
そこから敵はボロボロと爆音と共に崩れながら、破壊された。
「ふぅ〜、何とか…って、あ…れ…？」
〈立香…。どうやら私もここまでようだ…〉
「うん、お疲れ…ありがとう」
宝具を放ったせいか、私もアルテラもクタクタだ。
シュンと光となってアルテラの宝具の剣とヴェールは消えた。
って言うか、今空飛んでるんだけど…な…。体、動かない、や…。てか、これ結構ピンチなんじゃ……
「全く…君はいつも無茶をするな」
懐かしい声と共に私は目を閉じた。
「…また、会えて嬉しいよ。立香」
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セブ推し(プロフ) - サヒアさん» ありがとうございました！ (2018年6月11日 16時) (
レス) id: f4753b0a53 (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - セブ推しさん» 藤丸(ふじまる)、立香(りつか)って読みます。説明なくてごめんなさいm(_ _)m (2018年6月10日 23時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 珈琲さん» 本当ですね、アホですね私。教えて下さりありがとうございます！最高…！？う、嬉しいです！頑張ります！！ (2018年6月10日 23時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 撫菜兎さん» 完結出来るよう頑張ります！！ (2018年6月10日 23時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
セブ推し(プロフ) - すみません，質問なんですが主人公の名前はなんと読むのですか？教えて下さい((｡´･ω･)｡´_ _))ﾍﾟｺﾘ (2018年6月10日 17時) (レス) id: f4753b0a53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2018年2月16日 23時
